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「人が現実に住んでいるのは情緒としての自然、情緒としての時の中である」西欧的な物質主義ではない、日本的情緒の大事さを説き続けた岡潔。その思想の根底にはつねに仏教の叡智があった。釈尊の再来と仰いだ山崎弁栄の言葉を辿り、芭蕉の句に日本古来の情を見、時に脳の働きにも注目しながら、情緒の多様な在り方を探る。数学研究での実体験や教育についての対話、仏洋行記も交え仏教への思索を深めた書。解説・若松英輔
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Posted by ブクログ
岡潔 「 一葉舟 」 著者の宗教観を論じた本。 「その人は その人の心である」 *大脳前頭葉という口から 心の糧を取り入れる *大脳前頭葉で エキス化して 心の中に貯える *心の糧が 心になっていく→その人の過去が増えていく エキス化とは *知は存在化(印象化)される=浮いたものはとれる *情は...続きを読む本質化される=例えば 顔からおしろいがとれる *感覚は浄化される=自他弁別本能がなくなる *意志は霊化される=盲目的な部分がなくなる 無差別智とは *人の知情意、感覚に働く力〜この力が働いていることを その人自身 意識しない *無差別智は 真我に働く→小我は それを妨げる *無差別智の道は 捨〜考え抜いて最後は捨てることが目的 社会問題の根底に 情緒の未発達がある〜日本は元々 情の国 *情=アガペー(無償の愛)、大いなる慈悲 *情緒=時のエキス→過去や永遠の世界に私たちを導く→人とは その人の過去のエキスの総和 小我と真我 *自分を小我と真我に分ける *仏教は 小我を離れて 真我に帰れ と教えている 「すぐに役立つ仏道とは自覚である」
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