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近親相姦によって生まれ、家族にも悪魔と疎まれている少女・サリナは、ある日スカイダイビングをしている、天使のような少年・セイヤと出会う。 高度6000フィートの青空から二人が交わりながら降下する時、サリナは「美しい生き物に生まれ変わった」と感じた――。 激しい恋と性はどこに着地するのか? 痛切なラブストーリー。
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Posted by ブクログ
★あらすじ★ 近親相姦で生まれたサリナは、スカイダイビングをしているセイヤと出会う。青空から交わりながら降下する二人の激しい恋と性はどこに着地するのか? 痛切な書き下ろしラブストーリー。
謎の多い桜井さん。自分はそんな彼女に引き寄せられたひとりです。彼女の感性・世界観と理系・詩的な表現がとても気に入っています。近親相姦で生まれた子のお話。人によっては嫌悪感を抱くかも…。
亜美の描く人間像ってすごく真っ直ぐ。 そして真っ直ぐ故に傷付きやすくて。 まるで研ぎ澄まされた氷の様に。 人は生きてるという実感をどんな時に感じるんだろう。 どんな感情の瞬間に感じるんだろう。 この小説の最後、すごく好き。
祖父と母の近親相姦によって、3本指の手で生まれた少女・サリナは、「悪魔の子供」と呼ばれ、周囲の人びとから避けられる少女時代を送ります。自分のことを、罪と憎しみの黒いエネルギーを周りにまき散らす「悪魔の子供」だと考える彼女は、けっして人を好きにならないようにして生きてきました。 ある日彼女は、「デッ...続きを読むドライン」という危険なスカイ・ダイビングをしているセイヤという男に出会います。彼は自分のことを、感情を持つことのできない、心が空っぽの存在だといい、ただ「デッドライン」をおこなっているときだけ恐怖の感情が生まれ、自分自身の存在をたしかめることができると語ります。サリナとセイヤの二人は、いっしょにデッドラインに挑戦したりセックスしたりといった日々を送りながらも、サリナは彼のことを愛してはならないと考え、セイヤは彼女を愛することはできないと考えていました。そして彼女たちはある嵐の日に、死を求めるようにデッドラインに挑み、その結果、セイヤは足を負傷して入院することになります。 その後、サリナの暮らす嶐神家は、祖父と祖母、母の玲奈の三者がたがいに不審や侮蔑、嫉妬を投げつけあい、崩壊していきます。サリナは病院を抜け出したセイヤを追いかけ、けっしてひとを好きになってはいけないという自分自身に課した掟を破って彼を愛し、セイヤもそれを受け入れます。「悪魔の子供」はセイヤを愛することで、セイヤは「悪魔の子供」のエネルギーを受けることで、二人は「美しい生き物に生まれ変わった」という確信を胸のうちにいだくことになります。 「遺伝」や「血」といったモティーフは著者の作品にはつきものですが、この本の近親相姦にはかなり強い嫌悪感を覚えてしまいます。また、玲奈と和解して皮膚を提供するという結末だったらただの茶番だとしか思えません。おそらく著者の意図は、サリナと世界との和解は、呪われた「血」から自由になって、玲奈や他の人びととの意志とは関係なく生きていくことでしか成立せず、そのことが死に面した玲奈が最後に娘に残した贈り物だったということではなかっただろうかと考えます。
解説目当てで借りた。こんな仕事してたんすね。 本編は流し読み…ケータイ小説の走りか。 今の中高生にもウケそう。ってわからんけど。
近親相姦によって生まれ家族にも疎まれている少女サリナは劣等感に苛まれている。ある日、スカイダイビングと、スカイダイビングをしている少年セイヤと出会う・・・。 かなり痛くて重たいけど、作者の作品の中では好きなほう。
一時期、桜井亜美の本にはまって毎日のように読んでいた。この本は桜井亜美の本で最初に読んだもの。 桜井亜美の本は、自分がボロボロな時に読むと癒される気がした。カタルシスのような感覚があった。 桜井亜美の本は理解できないことが多すぎる。ただ、心理描写はとてもいいと思う。やや詩人チックだけど。
えーっと、内容としては。 母親の近親相姦で生まれたサリナは、指が三本しかない。 祖母であるサリナの父親の妻である女は、サリナのことを「悪魔」だと言ってはばからない。 そんなサリナはある日、スカイダイビングをしている天使のような少年・セイヤと出会う。 みたいな話。 やっぱり、書いてること...続きを読むは一緒なんだよなー……。 どんなに設定を変えても、書いてることは一緒。 個人的には皆一緒の話に思えてしまう(爆) でも、それが酷く心地いいんだ、私にとっては(苦笑) 欠落した少女の話を喜ぶ、欠落した少女……なわけですよ、私は。まぁ、もう、少女、なんていっていい年は随分前に終わっているみたいですけどね(爆)
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