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世のママたちは、24時間ブラック企業にいるようなもの!? 「母乳じゃなきゃダメ」をはじめとする育児の常識、電車やレストランでの子どもへの冷たい視線。ママたちが幸せになるために考えたい、子育て界の諸問題を、するどく考えるエッセイ。
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Posted by ブクログ
田房さんの本はやっぱりどれを読んでも面白い。 生きて行く上でどんなに自分を肯定しよう、認めようとしても世間がそれを許してくれないということがある。どんな容姿でも年齢や性別や経歴であっても世間はやはり若く痩せていて美しい女性を賞賛する。 出産して短期間で体型を戻した人はすごいすごいともてはやされる。...続きを読む電車の広告でも脱毛や痩身エステを見ない日はないし暗にこうであるべきというプレッシャーをかけている。どんな自分でも自信を持とう、自己肯定感を持とうという本はいくらでも売っていてもこんな世の中でそれを貫徹するのは本当に難しい。ダブルスタンダードですよね。田房さんはおばさんになった自分を誇らしいと思っているのにそれを肯定してくれるメディアはほぼない。もっとスタンダードになってほしいのになあ。 世の中の"当たり前""当然"という価値観は無意識にすりこまれ、疑問も持たずにうけいれてしまいがちだがそこをひとつひとつそんなことはないよ、と解説してくれる田房さんの感性は素晴らしい。多少違和感をもってもそこを読み解いて言語化していく能力はわたしにはないので面白いのと同時に読んでいてスッキリした。
痛快!まさに、助産師に一方的な母乳育児推奨を説かれていたところで、このタイトルにびびっと来て一気読み。 一見、当たり前、通説、世の中のスタンダードと思われている考え方について、それ本当か?それってなぜ?と疑ってみることも重要。
ひよこ・たまごクラブの話には気づかなかったけど深く同意。 自分が無意識なうちに、たまひよによって並列知識・思考をうめこまれていたことに気づき、うわ!本当だ!こわ~とおもった。 世の中はカチコチの固定概念や評価でいっぱいなんだな。もうすこしゆとりっていうか肩張らなくていいよ~っていう感じと、周りの目や...続きを読むきれいごとだけじゃなくて、本音(リアル)を恐れない世の中になるといいな。 後半は育児っていうよりかは自身のトラウマっぽい話が多かったけどそれでもおもしろかった。 この本で気づけてよかった。
2021.1.13 「母がしんどい」の漫画で知っていた田房永子さん。エッセイを読むのは初めてだったけれど読んでとても良かった。 女性の妊娠、出産、育児に関する伝統的儀礼のようなおかしなアレコレに対する疑問にうなずくこと多々。こういうの、読みたかったー! 子育て支援センターなどで、子供が褒められた...続きを読むりすると謙遜して「でもうちの子暴れん坊だから」とか「でも〇〇だから」って否定しちゃうのあるある。子供が聞いたら絶対悲しいと思うからやめようと思うし否定する意味もない。その場も白けず誰も傷つかない良い返しがないかなぁ…。「ありがとうございます」だけ言えば良いのかな…とっさに否定しちゃうんだよなぁ。息子、ごめん。 大人になってからわたしも子供と真剣に「となりのトトロ」を見て、メイを探してと泣くサツキの肩をふわっと抱いて頬を赤らめるトトロにめちゃくちゃ違和感を感じてたので、それが文章になってて自分の感情にとてもしっくりきた。 トトロ、キモい!サツキは男の幻想すぎる! 最後の章「火野正平と聖人」、火野さんってそんなに懐の深い優しい男だったのか…そしてアンマに抱かれる田房さんのところで目頭が熱くなってしまった。田房さん、願いが叶って良かったねえ。
『母がしんどい』以来ハマっている田房永子さんのエッセイ。面白かったです。育児の本かと思ったらいろんなジャンルのことが書いてあり所々クスクス笑いながら読みました。特にトトロと火野正平さんの項が面白かったです。作者の考え方はひとくせあり他者を受け入れるタイプでもないので時に読んでて辛くもありましたが。。...続きを読む最後に書いてあった『私は、育児の中で親としての一番の仕事は、子供に「生きていていいんだよ」という念を送り続けることだけだと日々思っている』という一文に深く共感しました。
ネットサイトの連載コラムより。著者32〜36歳、妊娠・出産・はじめての育児を通し感じたこと。世の中の母性信仰、ママという病、男たち、母と子、ちょっと妄想。 アダルト誌連載が経歴として有効なのだな、だから見えるし意識できるんだと思いました。
奥さんが著者の講演会を聞きに行って、買ってきた本である。育児している母親からの目線で書かれており、男の私でも、そういった理由であれば、納得できると感じている。 思ったことは、箸の持ち方の話の中にあるイラストで、結婚した男の人が、奥さんに暴言吐いてる絵があった。すごく衝撃を受けた。 トトロが気持ち悪...続きを読むいとあった。理解できた。同じ著者の「男しかいけない場所に女が行ってきました」を読んだからわかったのだと思う。 母親。性。男女。考えさせられる本であった。人生大変だなと思う。みんないろいろな苦しみを持っているのだなと実感する。苦しいときは、結局、自分一人で苦しんでいる。孤独である。母親が助けてくれる人もいれば、そうでない人もいる。やりきれない世界で気が重くなる。気分が落ち込みそうになる。でも、性の問題をどのように解決するかで、貧困、暴力、虐待などあらゆる問題の解決の糸口になるのではと思った。風俗、AVで働かざるを得ない環境があることを知り、みんなが理解することで、住み良い社会ができるのではと思った。来るはずのないユートピアを求めているのかもしれない。でも必要悪だから、放置するのは、違うように思う。その場で働かざるを得ない女の人を救う必要があるのではと思った。本の内容と違うかもしれないが、リンクしているように思う。性は、結局、人類最大のテーマなのかなと考えた。 痴漢する男もそうだが、すべての男に、自分の中の狂暴的な性に向き合う方法が必要ではと思う。AVが救うのだろうか?出演者がリアルの場合は、違うように思う。 著者の母親に対して思ったのは、男の子であれば違った育てかたをしたのかなと思った。
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