人間の大地

人間の大地

1,023円 (税込)

5pt

国際郵便機のパイロットとしても長いキャリアを持つサン=テグジュペリが、勇敢な僚友たちの思い出、技術の進歩、また『ちいさな王子』や『夜間飛行』の物語の土台となった南米やアフリカでの極限状態など、自身の体験に基づいて時に臨場感豊かに、時に哲学的に綴ったエッセイ。本当の勇気とは何か、人間の使命とは何かを熱く問いかける傑作。

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人間の大地 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    新潮の堀口大學訳は何度か読んでいたが、ふと他の訳も読んでみようと思い手に取った。
    かなり新しい訳なので上記のものよりも読みやすく、だからといって軽い文というわけではなく荘厳な世界観を崩さない程度に留められていて良かった。
    内容に関しては何度読んでもハッとさせられる。
    特にギヨメの話と砂漠での話は人間

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    2023年10月23日

    Posted by ブクログ

    「ぼくたちは何世紀もの間道に騙され続けてきた」
    「自分の中のモーツァルトを虐殺しない」など、美しく簡潔ではっとさせられる文章と、サン=テグジュペリのパイロットとしての経験などを基にしたルポルタージュやエッセイを寄せ集めた作品。

    0
    2021年12月31日

    Posted by ブクログ

    人間の気高さとは何かについて書かれた本。

    p76の下記の一節は僕の座右の銘の一つになっている。

    「人間であること、それはとりもなおさず責任を持つということだ。自分のせいではないと思えていた貧困を前に赤面すること、僚友が勝ち取った栄冠を誇りに思うこと、自分に見合った石を積むことで世界の建設に貢献し

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    2016年06月04日

    Posted by ブクログ

    本文中の至るところに散りばめられた詩的イメージがいい。
    物語としては、「砂漠の中心で」が白眉であろう。自分も喉の渇きを感じながら夢中で読んだ。
    サン=テグジュペリの他の作品も読んでみたくなった。

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    2015年09月16日

    Posted by ブクログ

    人間の生きる意味を考えることができる詩的な美しさに溢れた本でした。哲学的な問いかけもあり。

    サン=テグジュペリ自身が飛行機に乗っているのでアンデスの山地やアフリカの砂漠を俯瞰しているのは当然といえば当然ですが、より高い層から生きるとは?というテーマも俯瞰しているのですよね。すばらしいなあ。

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    2024年03月03日

    Posted by ブクログ

    郵便飛行機のパイロットとして、アフリカの砂漠や南米の山岳地帯でのエピソードを連作にした。砂漠で不時着し極限状態。僚友との絆。学生の部活動で同じ目標に向かう一体感に似たものを感じた。最終章での人間と自然との関わり、偉大さ、平和への願いにも気づきがある。2022.1.29

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    2022年01月29日

    Posted by ブクログ

    サンテグジュペリのエッセイ。これまで読んできた本は飛行機から見た風景や人間関係が主だったが、今作は様々な人々にスポットを当てた人間観察のエッセイ。

    少々小難しいが、上品で知的な表現が心地よい。大体の作品で解説は飛ばすけど、今作は解説もしっかり読んだ。貴族出身で飛行士で、詩的な作家ときたら、モテない

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    2021年01月26日

    Posted by ブクログ

    パイロットとして孤独と向き合い、地球や人間の歴史や根源的な存在意義に思いを馳せた究極のエッセイ。コロナ禍で味わう孤独などサン=テグジュペリが向き合った孤独に比べればピーナッツ程度ではないか。金言の連続。

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    2020年08月01日

    Posted by ブクログ

    1930年代の飛行機はエンジンの不調でリビア砂漠やアンデスの山の中に不時着することもしばしばある。サハラ砂漠に不時着するとムーア人に襲われることもある。アンデスの標高4000mの高台に不時着した盟友メルモーズは滑走スペースがないので飛行機を奈落に向かって走らせる。断崖の縁から真っ逆さまに落下する途中

    0
    2015年09月28日

    Posted by ブクログ

    郵便パイロットての経験を通じて人間のあり様については解くエッセイ。
    やや難解な文章なので少々読んでいて注意散漫になることが多かった。当時の飛行機乗りはかなりの危険が伴った職業だったようで、故に人間の生き方についての考えが研ぎ澄まされていったように思える。また、当時の読者達は飛行体験を記した本書により

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    2023年01月03日

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