春風伝

春風伝

979円 (税込)

4pt

3.9

長州藩士・高杉晋作。本名・春風。攘夷か開国か。国論二分する幕末に、上海に渡った晋作は、欧米列強に蹂躙される民衆の姿を目の当りにし、「革命」に思い至る。激しい気性ゆえに脱藩、蟄居、閉門を繰返しながらも常に最前線で藩の窮地を救ってきた男は、日本の未来を見据え遂に幕府に挑む。己を信じ激動の時代を駆け抜けた二十八年の濃密な生涯を壮大なスケールで描く本格歴史小説。

...続きを読む

春風伝 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ものすごく面白かった。
    以前、世に棲む日日を読んだ事があったから正直なところ、どうなんだろうと思っていたが、作者が変わると描き方も変わるので文句なしに楽しめた(こちらは少し、エンターテイメント色が強いけれど)

    この世に生まれ落ちて、嵐のように去っていった高杉。
    その人生は濃密、そして何ともトリッキ

    0
    2015年10月18日

    Posted by ブクログ

    本作の高杉晋作は「上海での見聞」の故に、“四境戦争”で敗れることは、「欧米勢力による日本の蚕食」に繋がってしまうことであると考えている…他方、高杉晋作の身体は病魔に蝕まれ始めていた…だがそれでも、高杉晋作は戦い続けた…

    「必要とされる時代に生れ落ちて、必要とされる場面で力を発揮し、静かに去って行っ

    0
    2015年10月06日

    Posted by ブクログ

    実在の人物を主人公にした、著者の数少ない本格歴史小説。
    高杉晋作は通称で、諱(本名)は春風だとは、この著で知った。春疾風(はるはやて)の別名が春風なら、疾風迅雷に時代を駆け抜けた晋作にふさわしい名か。
    尊攘派の長州藩を征討しようとする幕府軍に対する回天の戦いは、晋作の人生でのクライマックスである。

    0
    2020年04月18日

    Posted by ブクログ

    高杉晋作として知られる人の生涯。28歳までの一生だったんですね。江戸末期から明治にかけて日本という国の進む方向に思いを傾けた多くの人のうちのお一人という認識しかありませんでした。共に歩んだ訳ではないけれど、佐久間象山や五代才助、西郷隆盛とも触れ合っていたんですね。別の道を進まれていたら今の日本は違う

    0
    2015年11月09日

    Posted by ブクログ

    空駆ける天馬、作中にそんな表現があったけど、そのまんまな生涯。上士の家に生まれ漢詩の才強く運にも恵まれた天才的な革命家、戦う姿はまさに軍神。早世が惜しまれる。

    0
    2015年10月15日

    Posted by ブクログ

    外国と渡り合う為には、国力を上げる事が急務であると、誰もが思っていたみたいですが、同じ志を持ちながら何故戦わなければならないのか?
    明治維新の話は、読めば読むほど分からなくなります。

    攘夷を掲げて戦う人たちも、それぞれ目指しているものが違っていたりしたんだなと、混沌とした時代を感じました。

    それ

    0
    2023年12月17日

    Posted by ブクログ

    最後までどうしても没入出来なかった。高杉晋作に対してなのか、あの時代に対してなのか、作者の理解の薄さが感じられて仕方がなかった。歴史を人を通して描くというのは相当難しいのであろう。歴史観、文化度、人間力、感性等あらゆる物が必要なのであろう。

    0
    2017年03月02日

    Posted by ブクログ

    高杉晋作のイメージといえば、狂気、色気、イケメン俳優、ミステリアス、、、程度であった私。なんとなくカッコ良さそう、みたいな。葉室さんの高杉とかアツイ!読みたいと思い、この本を手に取りました。笑
    恥ずかしながら、高須さんが27歳でなくなるまでにこんなに頑張ったなんて知らなくて、イメージを壊さない爽やか

    0
    2015年11月29日

春風伝 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

葉室麟 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す