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絶頂から鴻海買収交渉まで転落劇のすべてを活写! 「キングギドラ経営」「会長主導のクーデター」「1社長1工場」――。シャープは権力者の人事抗争の末に悲劇が起きた。堺工場に代表される液晶事業への身の丈にあわない巨額投資の失敗はもちろんだが、経営危機に陥った後に内紛が激化し、効果的な打開策を打ち出せず、傷口が広がった。液晶主導の成功から赤字転落、鴻海精密工業による買収提案まで、日本経済新聞大阪本社・経済部が総力を挙げて名門企業が瞬く間に転落する姿を描く緊急出版!
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年02月27日
創業者が去り、創業期を知るメンバーが去り、生え抜きのサラリーマン経営者達がトップに着き、自らの虚栄心を目的とした近視眼的な施策を続けた結果、崩壊した。ありふれた事柄だが、これが大きな規模で起こったというのが本書を読んだ印象だ。
持論だが、世間で最盛期と思われる施策は衰退を招くものが多いと思う。
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Posted by ブクログ 2016年08月13日
未だに危機から脱しきれない株式会社シャープ。複数回のリストラ、本社売却、鴻海との提携を経たものの、明るい兆しは少しも見えない。ロボホンなんぞ作っとる場合か。
ここまで悪化する事態が長引いている理由は本書を読んでよくわかった。ズバリ、シャープには創業一族を除いて、まともな経営トップが現れていない。リ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月04日
事実は小説より奇なり。
世界の亀山モデルと液晶薄型テレビがもてはやされてからまだ10年足らず。
人事抗争や堺工場への投資失敗などであれよあれよと言う間に苦境に立たされてしまった。
関連ニュースに対する理解が深まった気がするので、鴻海による出資契約もまとまった今、シャープがどうやって復活していくか...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月19日
シャープが液晶への大型投資を始めるのは2000年代前半である。2004年1月に亀山第一工場が稼働する。続けて2006年8月には亀山第二工場を稼働させる。大型投資は、これで終わらず、2009年10月には堺工場を稼働させる。
この投資は、はじめはうまくいった。亀山第一工場稼働前の2003年度のシャープの...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月03日
経済誌かなんかの書評で読んで知ってから積読。
2016年にシャープが鴻海に買収された直前まで、シャープの転落の様子を日経の番記者が描く。
大叔父がシャープの電器屋だったし、仕事でも多少絡んだこともあるので、比較的好きな家電メーカーではあったシャープ。でも、書かれている内容はまるで日曜劇場のドラマに出...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月09日
シャープ関連のニュースを見る時、どうしてこのような状況になったかの背景がわかる。池井戸潤の小説のよう。
これが悪いとネチネチと愚痴を言うこと、粗探しをして怒ることは日本企業得意だけど、じゃあどうすれば成果が上がるの?効率良くなるの?という部分、施策を考える部分は本当に下手くそだ。現実を見ないで根性論...続きを読む
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