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祖父の背中を追って小児科医になった喜多見。しかし、子どもとの相性が悪く、診察ではいつも泣かれてばかり。小児科医の道を断念し、研究職の道を選んだ喜多見が所属したのはお年寄りの若返りプロジェクトの研究チームで……? 人生の先輩たちと若手医師たちのすこし不思議な物語。
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なんだかホッとする
UNO研究所という名前を見た時にハッとして、中村先生が出てきた時につながって… 佐保里先生の伏線の張り方にいつも感嘆してます。 絵が大好きです。そして物語に出てくる人物のスピリチュアルを大切に描かれるので、人間味があって心に響く漫画です。 これからも何度も読みたくなってしまいます。
Posted by ブクログ
この『大人子供のカルテ』を行きつけの本屋で見つけた際は、前作『宇野家の人びと』の続編なのかな、と期待していたのだが、どちらかっつーと、設定が同じモノを別視点で描いているような感じだった 少し気落ちはしてしまったが、面白く、話の深さも以前よりあったので、読んだ後は満足感をしっかり得られた 私は、どちら...続きを読むかと言えば、文系が得意な方なので、理屈そのものはチンプンカンプンなのだが、不老不死が人間の願望の一つであるように、若返りもまた、人々が望むモノ。その強い願いを持った者が、努力を続ける事が出来たのなら、老人を青年まで若返らせる術式が確立しても不思議じゃないな、と感じる この『大人子供のカルテ』では、青年に戻った、を通り越して、子供になっちゃった老人らが、若造どもを振り回している 主役が、タイプの違う三人の若い研究者ってトコが面白く、ストーリー全体に弾みを付けているな。もし、喜多見、遠山、吉田の内、誰か一人だけが話の主軸になっていたら、作品に抑揚が欠け、折角の独特な設定の良さも損なっていただろう。三人は大体、同レベルだが、精神的に一歩先にいるな、と思えるのは、喜多見先生かな。抱えている悩みに重いも軽いもないにしろ、大事な人の死に責任を覚え、なおかつ、憧れの人と同じようになれなかった負い目を持っている分、人を励まし、支えになる能力に長けているようだ しみじみと感じたのは、何歳であろうが、周りと円滑なコミュニケーションを図り、良好な関係を築くのは大変だってコト。さすがに、『古見さんは、コミュ症です』のヒロイン、古見さんほどは酷くないが、私自身も他人と積極的に仲良くするのが得意ではない。それが、いきなり、手術を受けるのは自分の意思であったにしろ、子供の姿になってしまったとなったら、やれなかった事をやれる喜びよりも、また、あの苦労をせにゃならんのか、と途方に暮れるかも知れない そんな時、喜多見先生らのような大人(?)が側にいて、フォローしてくれたら実に力強いだろう 『宇野家の人びと』のキャラも顔を見せてくれているので、今後、二つの作品が絡み合う展開もある、と期待しても良さそうだ。三人の友情や、被験者との関係の変化も楽しみだ。恐らく、私の勘違いではないと思うのだが、みなみちゃんの恋路も応援したい どの話も深みがあって読み応えがあるが、私的に推しなのは、掴みとしてバッチリなカルテ1である。だが、強く印象に残ったのは本編よりも、巻末のオマケ四コマだったりw こんな風に、本編だけでなく、オマケまでも充実している作品は嬉しく、次巻も確実に買おう、って気になれる この台詞を引用に選んだのは、共感できるから。子供にだって、大人にだって、自分を自分のまま受け入れてくれる「逃げ場所」が必要だ。ある意味、大人になるって事は、子供の避難場所になってやれる事なのかも知れない。子供の味方になってやるってのは簡単そうに見えて、結構、難しいもんだ。子供の頃は、あんなにカッコ良く、頼れる存在に見えていたモノに、いざなってみると、てんで頼りない私・・・・・・
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