バイバイ

バイバイ

396円 (税込)

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はじめて会った日から1年、付きあいはじめてからは7、8か月が過ぎても、喧嘩らしい喧嘩は一度もなかった。勝利と朱実のあいだはとてもうまくいっていたはずだった。「結婚」ということばこそ、ふたりのあいだで口にのぼることはまだなかったが、どちらかがいつ言い出してもおかしくないような雰囲気だった。何の問題もない恋人同士のように見えたはずだ、と勝利は思う。たったひとつの問題は、勝利に、朱実以外にもそういう付きあいをしている女性が、あとふたりいることだった……。

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バイバイ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公が自分とは真逆なので、そういう人の心情が細かく描かれていて面白かった。
    人の内面を描くのがうまくて、先が読みたくてあっという間に読み終わりました。

    0
    2013年03月22日

    Posted by ブクログ

    人の顔色を窺いながら生きる主人公につい自分を重ね合わせてしまう本です。嘘を重ね、自分の本当の気持を失っていることにすら気づかない。現実を直視できます。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    私はその"やさしさ"を知っている。私はそれを"やさしい"と言う。("残酷"と"親切"を並べながら、それでも)

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    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    これもまた、恋愛が終わったときに読んだ本。
    一人に決められない男。読んでる時、このヤロー!ハッキリしろよ!!なんて思ってたけど、年とって、今自分がそんな感じ。年取ると嫌でも慎重になっちゃうんだよね…。

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    2011年09月20日

    Posted by ブクログ

    誰もが自分が一番で、誰かの一番に自分がなることはない。
    それ以外は簡単にひっくり返るもので、だから人を信じてはいけないのだけれど、だからといって嫌われるのも怖くて、いつも「バイバイ」を言えずに、その場その場を取り繕ってしまう。
    女性にとって、そんな勝利の態度は業腹ものだろうけど、多分、男女関係なく、

    0
    2017年11月30日

    Posted by ブクログ

    「人は大切な事をいいかげんにしているうちに自分でも知らない自分を作ってしまう」
    …とは解説の引用なのですが、
    これは主人公を通して徐々に見えてくる大筋のテーマのようなものを、
    上手く要約されているなと思いました。

    読み手によっては嫌な話で終わってしまいそうな気配もするのですが、
    鷺沢さんの本を読む

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    2012年08月16日

    Posted by ブクログ

    誰からも嫌われたくない一心で生きてきた勝利は、いつの間にか3人の女性と並行して付き合うようになっていた。崩れ始める関係の中で、少しずつ人を信じることを知っていく。
    鷺沢萠さんは「ウェルカム・ホーム」という作品しか読んだことがなかったのですが、その作品がとても好きだったので、今回も期待して読みました。

    0
    2010年10月17日

    Posted by ブクログ

    人なんて信じるものではない。なんて思考になったショーリだが、大体みんな人を信じているのだろうか?こっ酷く裏切られた事の無い私でも、人は信じるものではないと思っている。裏切らない自信がないからだ。
    嫌われたくない?好かれたい?寂しいから?人に自分の事を解ってもらいたいと思わない?
    解説を読んでもどう捉

    0
    2021年03月27日

    Posted by ブクログ

    サヨナラを言えない、この主人公キライ。でも、ここまで極端じゃなくても、男の人はこういう面がある気がする。

    0
    2011年09月18日

    Posted by ブクログ

    3股男、ショーリの物語。

    はたから見て、ひどい男とされる彼だが
    どうしてもそうは見れない。

    相手の事を観察して、相手が求めている事を感じ
    そのために全力を尽くさなければならなくなってしまった
    そんな男は
    多くの女に気に入られるだろう。
    当たり前だ。
    自分が求めていることをしてくれる人がいたら

    0
    2010年04月26日

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