現在落語論

現在落語論

1,540円 (税込)

7pt

ついに出た、「落語論」の新機軸(イノベーション)!!

ユニークな活動で注目される談志の孫弟子が、落語の面白さをイチからお教えします。


「立川談志の『現代落語論』からちょうど半世紀というこの節目に、あの頃の家元と同じく30歳前後の自分が『現在落語論』というタイトルでこの本を書く。
16歳で落語の門を叩き、すぐに頭角を現し、27歳で真打となり、メディアでも売れに売れて落語界に確固たる地位を築いていた当時の談志と、26歳で落語の門を叩き、二ツ目になったばかりの自分とを比べることなどできるわけがない。
ただ、現在を生きる落語家であるぼくには、これまでの先輩方がそうしてこられたように、受け継がれてきた落語の面白さを、色あせないようにたえず磨きつづけていく責任があるのだ」
――「まえがき」より

<目次>
●第一章 落語とはどういうものか
何にもないから何でもある
落語の二面性── 伝統性と大衆性
古典落語と新作落語
マクラは何のためにあるのか

●第二章 落語は何ができるのか
省略の美学
使い勝手のよさ
古典落語を検討する

●第三章 落語と向き合う
志の輔の新作落語
談笑の改作落語
擬古典という手法
ギミックについて

●第四章 落語家の現在
吉笑前夜
「面白いこと」への道
落語界の抱える二つのリスク
落語の未来のために

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現在落語論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年11月20日

    うわあ。と思っている。

    知的好奇心も、ロジックを辿る面白さも、落語の愉快さも、議論の議題としての興味も、落語というものに対しての憧れの気持ちも、単純な疑問も、全てを網羅し、満たしてくれる著書であった。本当に面白い!
    私はいつも本を読むとき付箋を貼りながら読むのだけど、1枚も付箋がつかなかった。付け...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月05日

    去年の丁度今頃、談笑の弟子!の会に北海道からわざわざ(本当は9年ぶりに実家に帰省した折)行って吉笑さんの落語を聴いた。ぐるぐるする落語だった。相当頭のいい人なんだなという印象だった。
    その後ラジオでインタビューの後「舌打たず」も聴いた。
    男の話をまともにじっくり聴きたいと思えるのは私には珍しいことだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月22日

    覚悟は人を覚醒させる。外的な要因からでは人はほとんど変わらない。人生を変える時には内的な要因から自分がどう世界と向かい合うかという覚悟を決めた時に始まるものであるはずだ。

    立川吉笑さんは前座から二つ目にスピード出世というか一年半でなってしまった。その後すぐに家元であった立川談志が亡くなった、立川流...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月03日

    立川吉笑さんの落語への芯の強さが伝わってくる一冊でした。
    先日、独演会で高座を聴きましたが、最高に面白かった。師匠の立川談笑師匠の影響や擬古典手法をこの本で読んで、更に立川吉笑の落語を聴きたくなりました!

    立川吉笑さん、ありがとう!

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    Posted by ブクログ 2022年10月31日

    立川吉笑さんの落語についての考えがわかりやすく伝わってくる。落語についての分析はおもしろく、また吉笑さんがやりたいと考えることにも興味が持てる。立川談志さんの落語のDNAがちゃんと受け継がれているのだと感じた。

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    Posted by ブクログ 2016年03月27日

    古典芸能だと思い込んでいた落語が、そもそもは大衆性を(むしろ大きく)含むものだと気づかされた。数あるお笑いの表現方法の中で、なぜ落語を選ぶのか、落語だからこそできることは何なのかを自身で問いかけ、考えた結果をわかりやすく示している。予習してから行くのではなく、今この同じ時代の空気を吸っている落語家が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月12日

    立川談笑の一番弟子の本。
    落語ファンの私、落語家の入門シーンは大好きです。
    この本も描かれている入門シーンは素晴らしい!青春群像です。
    あとは、私も大好きな志の輔への愛溢れた評論が良い。

    落語界が抱えるリスク、とやらについては余りピンときませんでしたが。

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    Posted by ブクログ 2019年05月21日

    まだ二つ目の落語家 立川吉笑が書いた今の落語の状況
    殆どの落語家の書いた本が日常雑記にすぎないのに比べて出色の出来
    後は、この人が偉くなれば、立川談志の現代落語論と比べられるようになるかもしれない。

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    Posted by ブクログ 2017年05月07日

    演芸としての落語が、たとえば漫談とどう違うのか。「下半身の省略」という視点は面白かった。伝統芸能としての落語と、現在に通じる落語というはざまで、注目の若手噺家がどのような工夫しているのかという実践例として興味深い。

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    Posted by ブクログ 2016年09月05日

    面白いし吉笑さんの落語を確認したくなったが、落語家の落語評論は談志師匠と比較されてしまうのが厳しいところ。何を読んでも業の肯定、江戸の風などのパンチラインを作り出した立川談志の凄さを思い出してしまう。

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