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Posted by ブクログ
著名な怪奇小説家を祖父に持ち、妖怪や幽霊が見える霊感の強い少年・律と、彼を取り巻く異形たちの話。
和風ホラーな怪異譚でありながら人間臭くユーモラスな妖怪の造形がほのぼのおかしみを感じさせる。基本的に好青年だが、食えない性格の律もよい。
背筋がぞくっとするような恐怖の演出、呪いや祟りや古い因習、愛憎入り乱れた業の深さが生む悲劇と惨劇……
律をはじめとする飯島家の人々が、深入りしない姿勢と近すぎない距離で変事に接しているのも好感がもてる(もっとも怪異のほうから勝手に寄ってくるのだが)
迷い家など民俗学好きは嬉しくなるエピソードも多数収録されており、その手の話が好きならおすすめ。
難点をあげるなら一話ごとの人物相関図が複雑だったり、作者の演出上の意図で時系列が錯綜しているので、一読しただけでは前後関係が理解できない。
何度もくりかえし読むうちに巧みに張られた伏線に気付いて「そういうことだったのか!」と腑に落ちる感覚はミステリーものに近く、故に味わい深さをもたらす。
おもしろいけどほんとに怖い
美しい絵と、静寂やもの哀しさ、品のよさを感じる内容に惹かれて大好きでした!
ほのぼのしたり考えさせられたりゾッとしたりと、ほんとによく練られた面白い作品です。
カバーも各巻すごく綺麗なので、あるときチェーンの古本屋でいっきに15巻までそろえました。
ほくほくしてお部屋に並べていましたが、その夜から奇妙な物音や気配があらわれてきてしまい、日ごとにひどくなっていくので、買ってきた本屋に再び売りに行きました。
数日後には棚にならび、しばらくすると私と同じようにまとめ買いしていった人がいたようで…
それ以来、とっても大好きな漫画でしたが読むのをやめています。
なつかしいなー、また読みたい。
でも、デジタルコンテンツでも同じようなことが起こったら怖いので、やっぱりやめとこうかな。笑
和ホラー其の一
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「精進おとしの客」→亡き祖父の初七日。赤い着物を来て蔵に入る幼い律。そこへやって来た客たちの正体と祖父の狙い。プロトタイプな読み切り。
「闇からの呼び声」→律の父の中身は青嵐(妖怪)。いとこの司初登場。無理もないですがこの頃はまだどんよりお悩み中。そして律の父親の死の原因……やりきれない。律の無免許運転……。
「あめふらし」→自在に雨嵐を降らせる雨降らしの珠にまつわる話。本棚の影に潜む妖怪の描き方が怖い!
「桜雀」→木のことで揉めた隣人が二人とも死去。服についた白いシミ。尾白と尾黒初登場。可愛い姿とは裏腹に人間の一人二人は殺せます!
「昼の月」→花婿のいない結婚式に目の見えない花嫁。雪が降るのに半袖のワンピースの女性の正体とは。不思議要素ありの短編。
母の影響で知り、現在も新刊発売を心待ちにしています。文庫版を持っていますが、改めて電子で購入し直しました。最新刊を読み終わり、また一から読み直すと多少矛盾があることに気づきますが、それもまた一興。
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