また、教育に力を入れることで内部成長も実現している。シンガポールは国家歳出予算の20%を教育に費やしている。これは日本の4%に比べ遥かに大きい割合である。シンガポールは超選抜主義で、小学校を卒業する時に受けるprimary school leaving examinationという試験から進む道が分かれていき、最初にいい成績を残した人はその後もハードで高品質な教育を受け続ける。一度脱落すると敗者復活は難しいシステムだが、残った一部の優秀な人材が国政を握ることでこれまで成長を続けてきた。PSLEは英語、第二外国語、理科、数学で、得点の2/3が語学であることからわかるように、非常に語学教育に力を入れている。これは、マレー系、中華系、インド系等多くの人種がいるからということもあるが、最大の理由は、外国の成功事例をその言語で徹底的に学び真似することで成長していくためである。