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本も結婚します。出産だって、します。小学四年生の夏、土井博は祖父母の住む深井家の屋敷に預けられた。ある晩、博は祖父・與次郎の定めた掟「書物の位置を変えるべからず」を破ってしまう。すると翌朝、信じられない光景が――。長じて一児の父となった博は、亡き祖父の日記から一族の歴史を遡ってゆく。そこに隠されていたのは、時代を超えた〈秘密〉だった。仰天必至の長編小説!
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Posted by ブクログ
タイトルの引きの強さよ。 加えて帯の「こんなにしあわせな気分になれる小説も珍しい。」というコメントに惹かれました。 語り部の口調が軽妙で、ふざけていて、リズムだけで話してない?と思うほど語感がやけに良く、思わず脳内でツッコんだり。 しかも、このふざけた文体で終始笑える感じかと思いきやグッとくる場面も...続きを読むある。 独特な文体さえはまれば面白いと思う。
ユーモアに溢れて、溢れすぎて大洪水を起こし、嘘か誠か夢か現か皆目見当もつかない。けどそこが面白くてたまらない。 家族史と思えば本の話であり、 時代史と思えばファンタジーでもある。 そんな多面的な魅力に溢れた一冊でした。 あと、森見登美彦さんの作品に似ているとも感じたため、好きな方は是非!
壮大な嘘っぱちのファミリーストーリー! これは傑作。前半の行きつ戻りつ冗談交じり無駄話のような内容が、後半怒濤の展開に見事に生きてくる。 どれほど時間をかけて練り込まれた文章と物語なのだろう。私は、夏目漱石やオルテガ、大岡昇平、ダンテなど数々の名著へのオマージュを感じたが、読む人の読書遍歴によっても...続きを読む印象は変わってくるかもしれない。本や人間への愛情がたっぷり詰まっている。
基本、ジョークは苦手です。 ジョーク連射のふざけた調子で話は進むんですが 何故読めたかというと、苦手なジョークの比喩が すごいんですよ。この表現力ったら何なの?って感じ。 本書は語り手の博が息子:恵太郎に充てたもので 祖父母や両親や夫婦の話を通して、家族への思いや、 ライバル?との本への欲望みたいな...続きを読むものを ファンタジックに幻想的に語っているのですよ。 読み終わって、あぁ~繋がっているんだってわかったら 鳥肌立ちましたぁ~ ヤバい!これ、今年読んだ本の中で1番だわ。
壮大なファンタジー! 最初は、読みにくくかつとっつきにくい、クドイ関西弁の語り口調もだんだん慣れてきて、読み終える頃には、 もう終わってしまうのか、と名残惜しい気持ちにさせられる。 圧倒的な描写力で、目の前に様々なシーンが流れていく、とても素敵なお話だった。 ファンタジーなのに、戦争の残酷さ、け...続きを読むして繰り返されてはならない事故のこと、戦前戦後の日本に起こったこと、その深い悲しみと虚無感を感じずにはいられなかった。 人は亡くなるとどこに行って何をしているんだろう、って誰もがきっと一度は考えて悩むことに、 素敵な答えを返してくれる、心が温かくなる素敵な作品。
仰天! なんですかこの素敵なお話は! 本が増える謎とかいう不思議なわくわくする気持ちも、與次郎さんとミキさんのほんわり幸せな気持ちも、死後の世界とか、未来を知る知らないとか哲学的な問いも、ぜーんぶ。 幻書を手に入れてしまってると気づいた時の衝撃!笑 物語を読む幸せここに極まれり。 2016年しょっぱ...続きを読むなからヒットが出ました。
読み始めは、何というか…これは奇書の類であろうと思ったものだ。 しかし読み進めるほどに、胸の中に何とも言えぬ安らぎが広がってゆくのが不思議だった。 雄の本と雌の本が睦みあって本を生む…などという奇天烈な設定なのに、このファンタジーが内包するとんでもなく長い歳月と愛すべき読書家たちの見た夢…あるい...続きを読むは見ることになる未来へと続く途方もない必然の蓄積の中で、その奇天烈さを見失わされてしまう。確かにあるのだな、そういうことは。いつの間にか腑に落ちてしまっている。 何にせよ、なぜかはわからぬし、私だけの感じなのかもしれないが、このファンタジーからは得体の知れない穏やかな幸せの空気が漏れだして、私を包んでしまう。深井家の痛快な人々には心底憧れる。いや、與次郎とミキが夫婦で交わすやりとりだけでも、そばで聞いていたいと思った。幸せは、この二人から醸し出されていることは間違いない。滑稽なのに…とてつもなく羨ましい。愛がそこにあるからなのだろう。 読み通してなお、私はこの本をもう一度読みたいと思っている。 軽妙洒脱。こんな素敵な本にはついぞ出くわしたことはない。ただし、そう感じる人がそう多くはないような気もしている。 私もラディナヘラで暮らしたい。死ぬまでに、私の書棚からも幻書が生まれてくれはしないだろうか。
「本にだって雄と雌があります」 このタイトルに反応しない本好きはいるのだろうか。本が本棚の中でいつのまにか増えているのは、本が単性生殖しているせいだと私はずっと考えていたけれど(あるいはアメーバみたいに分裂している)、そうかそうじゃなくて本には雄と雌があってそれで増えているんだな、とこの本を手に取っ...続きを読むた時に思った。 そんな与太話を枕にこの小説はどんどんと壮大なストーリーになっていく。積み重ねられる与太話は次第に真実になり、歴史小説のような一族にまつわる謎と本の謎が交わりあう。一気に駆け抜けた読後感は爽快なのに不思議な沁みのような感覚を残す。
本好きのための夢のある童話、みたいな感じで好みでした!文章の雰囲気にクセあったけど最終的には馴染めたし、ユーモアもあって楽しかった。伏線回収、タイムパラドックス…いいエンタメでした。途中で飽きることもなく読めました。 おじいちゃんがうちの祖父に似てたのも愛着の一因かな。うちの場合は骨董品と骨董品の...続きを読む間からなんか生まれるかも。
「本にだって雄と雌があります」(小田 雅久仁)を読んだ。 半分くらいまでは最後まで読むべきかどうか迷いながらの読書であったため、ずいぶん時間がかかってしまった。 『はっきり言ってあまり好みじゃないな。 はしゃぎっぷりが痛々しく上滑りしていると思うのだよ。 「残月記」は面白かったし「禍」も面白そう...続きを読むなんだけどなぁ。 どうしようかなぁ。』 が、しかし、半分過ぎたあたりから急に物語が動き出す。 『これは本当の本好きが読むべき物語なのではなかろうか。 混乱がほどけていく過程が心地よいのだ。 小田 雅久仁さんにしてやられたなぁ』 と、感想が変わっていく。 最後に気になった一行を引く。 『否、きっと書物とは全て祈りなのであろう。』(本文より)
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本にだって雄と雌があります
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小田雅久仁
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