ヤマユリワラシ―遠野供養絵異聞―

ヤマユリワラシ―遠野供養絵異聞―

770円 (税込)

3pt

4.7

嘉永三年(一八五〇)南部藩――遠野。城下に住まう軽輩の外川市五郎は、出世や武道よりも絵を描くことを好む、風変わりで孤独な青年。ふと見かけた深紅の山百合との再会を求めて迷い込んだ山村で、彼は座敷童のような少女・桂香と邂逅する。二人の交流が、死者を祝ぎ葬送する板絵――供養絵額を生み出していく。

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ヤマユリワラシ―遠野供養絵異聞― のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    一気に読み終えてしまった。
    最初に描かれている童女がもしやあの子では、とはらはらしながら読んでいったら、なるほど、こういう終わり方か…
    すごいです。面白かった。
    なんとも切ない終わりでしたが、納得のいく終わりだったと思います。
    多賀狐かわいい。

    ふと、この辺りは3・11で被害を受けた辺りかな、と思

    0
    2016年04月06日

    Posted by ブクログ

    穏やかで、優しい。そして強くて、だからこそ胸が苦しくなるほど切なかった。

    現絵の中では幸せであってほしい。
    けれど、この世で幸せであるべきで。

    すべての人の生き様に、いろんなことを考えさせられた。実物のその絵を、見てみたいなぁ…

    0
    2016年01月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    供養額絵によって依頼人を癒しながら、絵を描くことで通じ合っている桂香との日常のほっこり感、
    時折現れる兄や武士としての立場に対する葛藤と悲しみ、桂香が忌み子として不幸の象徴になっていった過程のモヤモヤ、幸福な日常が奪われる不穏な予感、苦しさ。終始、心が惹きつけられるお話だった。

    〇一揆について

    0
    2020年12月12日

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