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嘉永三年(一八五〇)南部藩――遠野。城下に住まう軽輩の外川市五郎は、出世や武道よりも絵を描くことを好む、風変わりで孤独な青年。ふと見かけた深紅の山百合との再会を求めて迷い込んだ山村で、彼は座敷童のような少女・桂香と邂逅する。二人の交流が、死者を祝ぎ葬送する板絵――供養絵額を生み出していく。
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Posted by ブクログ
一気に読み終えてしまった。 最初に描かれている童女がもしやあの子では、とはらはらしながら読んでいったら、なるほど、こういう終わり方か… すごいです。面白かった。 なんとも切ない終わりでしたが、納得のいく終わりだったと思います。 多賀狐かわいい。 ふと、この辺りは3・11で被害を受けた辺りかな、と思...続きを読むうような地名がちらほら。 こうして物語を残し伝えることも、また一つの供養なのだろうか。
穏やかで、優しい。そして強くて、だからこそ胸が苦しくなるほど切なかった。 現絵の中では幸せであってほしい。 けれど、この世で幸せであるべきで。 すべての人の生き様に、いろんなことを考えさせられた。実物のその絵を、見てみたいなぁ…
供養額絵によって依頼人を癒しながら、絵を描くことで通じ合っている桂香との日常のほっこり感、 時折現れる兄や武士としての立場に対する葛藤と悲しみ、桂香が忌み子として不幸の象徴になっていった過程のモヤモヤ、幸福な日常が奪われる不穏な予感、苦しさ。終始、心が惹きつけられるお話だった。 〇一揆について ・...続きを読む参加者に対する迫害が引き起こした分断と不遇 ・一時期は戦略がないままに百姓を焚き付けていた側面があった先導者多助 ・為政者の記録から消された外川市五郎 政治劇としての側面を多分に含み、生々しかった。 登場人物の言動に悶々とし、「なら、どう動くのが正解か」と自問させられた。 個人的には、多助のことがあまり好きになれない。 彼はある種のエネルギー源で、外川市五郎が陰でハンドルを握るまで、そのエネルギーを使いこなせていなかったという側面もあるのかもしれない。 〇死すべき人 赤いヤマユリが枯れ始めている。もともと死んでいてもおかしくはない人間だった、というところで、外川市五郎の死に対して溜飲を下げようとする。 でもやっぱりこういう展開になってほしくなかった、という気持ちをなんか捨てきれない。桂香は遺志を継ぎ、前を向いたからよいのかもしれないが。 昔は自己犠牲的な話は好きだったのだけれど...という自分の中の心変わりを感じた話でもあった。 〇読んだきっかけ ・別の小説『座敷童子の代理人8』に供養額絵の話が出てきて、気になって検索したところ、この小説が出てきたので購入。 ・『座敷童子の代理人』シリーズによって、モチーフとなった妖怪とその由来、地名などになじんでいたので入っていきやすかった。商業地として栄えていたという話は初めて知った。 〇叙述トリック 序の童女の供養額絵を描くシーンのミスリード感。 どっちがどういう理由でどう死ぬのかと思っていたが、そうなったか、と。 映像化してほしいが、手元で自分自身の供養額絵を描いているのだとバレてしまいそう。
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ヤマユリワラシ―遠野供養絵異聞―
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澤見彰
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