アメリカの鏡・日本 完全版

アメリカの鏡・日本 完全版

GHQ労働諮問委員会の一員として来日したミアーズ。中立な立場で日本を研究してきた彼女にとって、「軍事大国日本」は西欧列強が自ら作り上げた誇張であった。ペリーによる開国を境に平和主義であった日本がどう変化し、戦争への道を突き進んだのか。日本を西欧文明の鏡と捉え、満州事変を軸に中国・韓国との関係を分析しながら、アメリカが変えんとするその未来に警笛を鳴らす。マッカーサーが邦訳を禁じた日本論の名著。

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アメリカの鏡・日本 完全版 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年10月13日

    GHQ労働局の諮問機関である11人委員会の一人である著者が、日本に対する占領政策について論じた一冊。
    米国で出版されたのは1948年だけれど、当時はマッカーサーが邦訳を許さなかった。
    「私たちは自分たちの行為なら犯罪と思わないことで日本を有罪にしている。これは正義ではない。明らかにリンチだ」とのよう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月03日

    米国人の日本研究者が、占領の始まる時点で、日本が鎖国終了以来国際関係の中に置かれた経緯を、列強との関係を中心に大局的に見通している。

    日米戦争を中立の視点から描かれると、まったくそうであったに違いないと思う。最初から戦争になっていない。

    日本人がそう見ないよう、占領軍が施した洗脳は、今もって有効...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月18日

    パールハーバーはアメリカ合衆国の征服を企んで仕掛けられた一方的な攻撃であるというが、この論理では日本を公正に罰することはできない。なぜなら私たちの公式記録が、パールハーバーはアメリカが日本に仕掛けた経済戦争への反撃だったという事実を明らかにしているからだ。パールハーバーは青天の霹靂ではなく、然るべき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月27日

    この本が終戦から間もない1948年に出版されていることは驚きだ。ペリーが来航して開国以来、日本は欧米、特にアメリカの背中を追いかけて近代化を成し遂げてきた。しかし何処で間違えたのか、やがて欧米と敵対し太平洋戦争へと突入していく。その日本の姿をアメリカを写す鏡であり、欧米がアジアで拡大させた植民地支配...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月07日

    歴史の評価には慎重でなければならない。日本が無謀な戦争に踏み込んだのは確かではあるが、あらゆる面からみて悪であったのか?アメリカはあらゆる面で正しかったのか?そして、そこから我々がくみ取るべきものは何か?戦前の日本には受け継ぐべきものは何もないのか?改めて考え直す必要があるだろう。

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    Posted by ブクログ 2016年12月13日

    きっとたまに読み返すだろうな。
    敗戦国日本は口をつぐむしかないし、日本人は後から何か言うことを言い訳と考えるから。。。
    公平なアメリカ人がいたんですね。

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    Posted by ブクログ 2016年09月01日

    著者のヘレンミアーズと言う人は何と聡明な人だろう。アメリカ人にしてここまで正確、かつ客観的に近現代日本史を理解し、極めて高いバランス感覚を持っている。稀有の存在だと思う。
    題名にある『鏡』の意味は訳者あとがきに書かれてある通りだが、もう一つの意味を読み取ることもできる。つまり戦前の日本為政者の考え方...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月24日

    まだ読み途中。ユーモアを交え、淡々と状況を描写。なぜこれがマッカーサーから発禁処分を受けたのか不思議…あまりに素直に記述しているため都合が悪かったのか⁇
    英文でも読みたい。

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    Posted by ブクログ 2019年01月23日

    戦後GHQの諮問機関の一員として来日した人物。一発でマッカーサーから発禁食らったらしいが、判る。よく書けたもんだし、よく日本での出版に持ち込めたものだ。
    アメリカは素晴らしい、日本は後進国で翻弄された駒だったみたいな描写に辟易する部分はあるが、全体に客観的で、それに従ってあの大戦、戦前から終戦に至る...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月26日

    戦後すぐにこのような本がアメリカ人によって書かれていたとは知らなかった。著者の考えよりも事実を淡々と紹介し、アメリカがすべて正しいわけではないことを主張している。マッカーサーが日本での出版を禁止したももうなづける。日本人が書いていれば間違いなく検閲にひっかかっただろう。この頃は当たり前の事だった人種...続きを読む

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