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Posted by ブクログ
毎日新聞の連載「原子の森、深く」を大幅加筆して書籍化。ちょっとそそられるタイトルである。あのノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士は、本当に広島への原爆投下計画を事前に知っていたのだろうか。しかしこのミステリーはあくまでも伏線であり、本線は、被爆という形で「原子力」との運命的な出会いをした、元日本原子力産業協会副会長、森一久の半生を浮き彫りにしたドキュメンタリーである。被爆後の人生において、原子力の在り方をジャーナリストとして、また原子力業界の中枢に入ってからはインサイダーとして、終生警鐘を鳴らし、研究し、自ら信ずる方向に向けて行動した続けた軌跡を、数多くのコメントを織り込みながらたどっていく。戦後の日本にとっての原子力の位置付けを知るうえで、興味深い1冊といえる。副題に「“最後の弟子”森一久の被爆と原子力人生」とある。
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