「昔はよかった」病
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「昔はよかった」病

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「昔はよかったね」――日本人はそう言って今を嘆き、過去を懐かしむばかりだ。昔は安全だったのに、子どもは元気だったのに、地域の絆があったのに、みな勤勉だったのに……。しかしそれは間違いだ。捏造された追憶、あるいは新しいものを否定する年長者のボヤキにすぎない。資料を丹念に分析し、シニカルな視点で通説を次々ひっくり返す。「昔はよかった」病への特効薬となる大胆不敵の日本論。

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「昔はよかった」病 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年09月14日

    「昔はよかった」と過ぎ去った昔をやたら美化し、現代を批判する輩に、データや過去の文献を使って、いかに現代の方が昔より良いかを論破している本。取り上げられているのは、「火の用心」、「日本の治安」、「クレーマーの歴史」等々。特になるほど、と思ったところは「~振り込め詐欺は、悪質なものだけを見せしめに取り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月12日

    昔の何がよかったか?

    しごきやら鉄拳制裁が
    まかりとおる教育現場。

    パワハラやセクハラが
    横行するブラック一色
    の職場環境。

    そして、現代と比較に
    ならない犯罪件数。

    データを辿れば見えて
    くる真実。

    現代の日本は、歴史上
    もっとも犯罪が少ない
    安全な社会です。

    それなのに犯罪が増加
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    Posted by ブクログ 2021年06月25日

    芸風としては面白いね。常識を疑い、ノスタルジーフィルターを通した感情論でなく、ちゃんとファクトベースで世の中を認識しましょう、との方向性は全く正しい。まずはマスコミからだな。これを読んで襟を糺すべきは。

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    Posted by ブクログ 2019年01月04日

    痛快。

    データをもとに、「それってホントにそうだったの?」が紐解かれてます。

    昔の新聞の引用、ぎょっとするようなスパイスの効いた内容のものが多々あり驚きました。
    統計から想像する昔の様子は、決して「よかった」という言葉で微笑むことができるものばかりではなく、データをもとに過去を読むことの大切さを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月18日

    第1章 ありがた迷惑、火の用心
    明治時代から、拍子木の音がうるさいとの苦情はあった。明治11年4月に警視庁が各区長宛てに「夜回りに鳴り物は使わぬよう」にと通達を出していた

    第2章 治安のいい日本で暮らせてよかった〜!
    ・詐欺の認知件数は昭和8年に388,666件。平成24年は34,678件。(前者...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月24日

    自分用キーワード
    「古きよき、というのは趣味の範囲でのみ成立するファンタジーです。たまの不便なら楽しいけれど、毎日となると、古いものは不快なだけ」 拍子木で迷惑している人がいる 「日本はだめになったという言説の裏には、自分だけは除くと、但し書きがある」 江戸時代の番太郎 今の時代は犯罪件数が非常に少...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月13日

    過去の新聞記事をさかのぼるだけでも、たくさんの思い込みが覆される。「昔は…」といった枕詞で話し始める人は要注意。ちゃんと裏付けを得てから話しましょう。勝手な理屈で自分だけ気持ち良くなっているの、バレてますよ。

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    Posted by ブクログ 2015年08月19日

    久しぶりに著者の本を読んだけど、面白かった。

    昔は今よりもよかったと言いたいおっさん・おばさんの気持ちはわからんでもないけど、何でも調べてみることって大事やと思う。

    間違えた事実に基づいて結論を出してしまうのは、今や庶民だけじゃなくて、政治(特に自民党)の十八番状態になってるのも悲しい。

    昔の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年08月01日

    言葉は荒いように見えて正確な日本語。
    言説は昔の新聞投書欄を主なツールとして、現在の「昔」に対するイメージとのギャップをえぐり出す。
    そのギャップが、これまで抱いていた違和感を綺麗に説明してくれるから、非常に痛快であり、またこれからの反論の武器にも使っていける気がする。
    このテーマで書き下ろしの本を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月23日

    ラフな文体で読み始めは少し身構えたが、昔はどうだったのかを昭和・大正・明治の新聞や書籍に当たって検証するという、アプローチは真面目な本。親やその親の時代なんてつい最近のことのようでいて、それでも間違ったイメージや情報が跋扈しているのだから恐ろしい。

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