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将棋の棋士は、勝負どころでは数時間もの長考に“沈む”ことがある。その間、「没我」の世界に入り、無数の選択肢のなかから選び取った一手は、ときに勝敗を決定づけ、ときに劣勢を覆す絶妙手となる。一流棋士はなぜ、それほどの長時間にわたって集中力を保ち、深く思考し続けることができるのか。そして、直感力や判断力の源となる「大局観」とは何か。タイトル獲得通算13期を誇り、「緻密流」とも称される異端の棋士が初めて記す、「深く読む」極意。
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Posted by ブクログ
会長職という激務をこなしながら対局では丸太を振り回すような剛腕を発揮している康光先生の今までの軌跡や思考に触れることができる。 自由な指し手と評されるけど、それは基礎がしっかりしてて、納得するまで考え抜いてきた蓄積によるものだと思わされる。 将棋にドはまりして一年半ぐらいになり知識が増えてきたタイミ...続きを読むングでこの本を読めたことで、康光先生の矜持がより理解できたし、今の将棋ブームで語られる事への認識が深まった。 そして、何気に最後の東日本大震災に纏わるあとがきにとても感動した。
将棋9段の人が書いた本で、棋士がどういう考えで将棋に向き合っているか、また普段の生活がどうなのか、などもあって面白かった。 強い棋士というのは、単純に将棋ができるだけでなくて、周りにも気を配っているのはすごいなぁ、と思ったりもする。 例えば、トイレのお手洗いで水しぶきがあったら、そっとふいておく、と...続きを読むかは、誰でもできることだけど、それをちゃんとやっているところなどは、とても勉強になる。
全然「力」とか「技術」とか説明してないじゃん、タイトル付けた人出てこい!、というのは置いておいて。 要するにこれは佐藤会長の将棋について考えていることをまとめた本ですが、流石天衣無縫の佐藤会長、考えていることも常識にとらわれないように思えました。
将棋棋士シリーズ。 佐藤康光永世棋聖。 独創的な序盤構想を開拓する様はあこがれるスタイルの1つだ。 最近あまり調子が良くないようだが、是非更なる活躍を期待してます。
佐藤康光さん、私の好きな棋士のひとりです。「長考力」(1000手先を読む技術)(2015.12)というタイトルで、佐藤さん自体、一秒間に1億と3手読むと形容され「緻密流」と評されてますが、この本は、結婚して11年が過ぎ、今年47歳になる佐藤さんのこれまでの将棋人生の総括ではないかと思います! 棋士...続きを読むには創造派と修正派がいて、修正派の代表は(意外かもしれないけど)羽生善治、創造派は、「新手一生」の升田幸三、「藤井システム」の藤井猛、そして佐藤康光だそうです。健康に留意され、A級での大活躍を期待してます! 谷川九段の後を受けて日本将棋連盟の会長をしながら現役続行、1秒間に1億と3手読む男と形容されて久しいです。佐藤康光 著「長考力」、2015.11発行、再読です。先を読む力、先入観と大局観、棋士の人生、盤外戦術とライバル、創造派と修正派、研究会とコンピュータの6つの章立てです。棋士は通算勝率6割で一流、6割5分を超えれば超一流だと。対局数にバラツキはありますが、2020.11.23現在のデータでは:渡辺明0.663、豊島将之0.688、藤井聡太0.831、永瀬拓也0.720です。そして、羽生善治0.704、佐藤康光0.618、森内俊之0.613です。因みに、生涯現役を貫いた加藤一二三は0.529です。
羽生さんの本で読んだことある内容がチラホラ。引用元近すぎる気がするけどトップ棋士は近い思考回路なのだろうと自分を納得させた。佐藤康光の将棋に対する姿勢、考え方がわかって観る将必見。電王戦でコンピュータとの対局見たかったな
天衣無縫、創造派の会長。 女流棋士の棋譜からも学ぶことができる謙虚さ。 1人の棋士が指せる対局数にも限りがある、という言葉は誰の人生にも当てはめることができる。 後悔ないよう指したい手を指すことという著者の信条も誰にも当てはまる。
不安になったり、独自の考えを誇りに思ったり、考えることを心底楽しんでいるという印象。棋士という独特な職業でも、思考することに対しての心構え方法はとても勉強になります。 実際の棋士の名前やエピソードが多く書かれていて、将棋界に興味を持ちました。
佐藤康光さんの真面目でストイックな人柄が分かる。 情熱大陸での咳は当時番組で観てたけど、本人は収録されるまで知らなかったとは。神経張り詰めてると分からないものか。
勝ち負けよりもモチベーションで研究する。 みんなで同じテーマを同じように研究しつくすのではなく。 モチベーションが大事。ふむふむ。 著者は棋士の中でも変な(独創的な)棋士だけど、それがなんともかわいらしい。人間的というか。封じ手をちゃんと入れたかどうかで悩んで眠れなくなるとか。
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