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バーテンダーの佐々木京一が、新宿三丁目にあるオカマバー「物の怪小町」に無理やり連れてこられて三カ月。ある晩、高校時代に憧れていた光橋航洋が来店する。大好きでたまらなかった航洋が目の前にいるのに、つい昔のように好きとは言えずそっけないフリをしてしまう京一。ところが、成り行きで女装して航洋の相手をすることに。服装が変わっただけで素直になれるのは何故?「押し倒してみろよ」なんて大胆に誘えば、あろうことか下半身を弄られて…?
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Posted by ブクログ
パワフルなオカマがわんさかでコミカルに読ませてくれながら、尚且つ、人の心の機微を細やかに描写されてる作品で、綺月さんの力量あればこそだと思いました。インパクトは樹里が掻っ攫ったけど、長年の片想いを抱える主人公カプも地味に胸キュンさせてくれました。楽しかった
オカマバー「物の怪小町」で働く佐々木京一は、人と関わることが苦手な青年。 三ヶ月前に無理やり、以前働いているバーから、「物の怪小町」のバーのママに引き抜かれた整った顔の青年。 ところがある日、常連の客が連れてきたのは、高校時代に京一が憧れ、普通に話をすることすら叶わなかった光橋航洋。 店のナ...続きを読むンバーワンといちゃいちゃする航洋を見て、つい京一は、また要らぬ言葉を口にしてしまう。 ところが、そのことが原因で店の仲間に京一が航洋のことを好きなことがバレてしまう。 「いいことを思いついた」という仲間に半ば無理やり女装をさせられ、ホールとして、航洋の相手をさせられることになる。 ところが、服装が変わっただけで、自分の気持ちを素直に口にできるようになった京一は、それが嬉しくて、航洋をまじまじと見つめてみたり、今までの自分ではできなかったことをやって有頂天。 挙句に、「押し倒してみろちょ」なんて大胆に誘ってみれば、航洋に下半身を触られて……という話。 あんまり上品じゃないオカマバーで、働く京一は、どうしてみんながそんな振る舞いをするのか理解できずにいたけれど、航洋再会して、その恋を応援してもらって、それと同時に嫉妬も味わって。 それでちょっとずつ、今まで一人でいい、友達もいらない、という京一の気持ちも動き出して。 航洋に対しても、女装することで、心機一転、新たな関係を築けるようにもなって、順調に進んで。 最後は、ハッピーエンド。 それ自体はなかなか悪くない雰囲気でしたが。 何せ、ハッピーエンドになってからの京一のデレ加減がすごい。 後、ツンケンしていた頃の京一の暴言がひどい。 あんなこと言ったら、とうの昔にたたき出されてもおかしくないのに、みんな心が広い……。 そして、思っていたよりも、脇役に力が入っちゃってごめんなさい、パターンの典型だなー……と思ってしまいました。 正直言って、お店のナンバーワンの樹里の恋愛なんてどうでもいいっちゃどうでもいいし、本編にはなくても構わないと思うんですけど、しっかりラストがどうなったかまで書いてあって…… まぁ、悪くはないんですけどね。 どっちかっていうと、その分だけ、京一の話が一足飛びになってしまったような気がしなくもないんですが、もともとごちゃごちゃした話だし……という感じの微妙なところでした。 オカマバーの描写なんか、とってもリアルだったんですが、なぜ、そこで急に女装に飛ぶのかよくわからない辺りがなんとも。 にぎやかなBLが好きな方にはオススメかもしれません。
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