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大学時代、一方的に親友4人に絶縁を宣言された多崎つくる。過去を乗り越えるため、36歳になった彼は絶縁の理由を求め元親友たちを訪ねます。次々と明かされる絶縁の真相と深まる謎。衝撃の結末に読み返さずにはいられない作品です。
恥かしながら村上春樹作品をきちんと読んだのはこの作品が初めてでした、好き嫌いが分かれると聞いていましたが、面白さのあまり止まることなく一気に最後まで読み切りました。
私がこの作品をおススメしたいポイントは、解釈が無限に存在するというところです。私は読み終えたとき興奮が冷めやまず、勧めてくれた友人に連絡しそのあと2人で結末について長らく議論を交わしました(笑)
読めばその回数だけ新しい発見があるはずです。あなたもぜひ新しい解釈を見つけてみては^^
Posted by ブクログ 2024年03月22日
主人公・多崎つくるは高校時代に四人の親友(アカ・アオ・シロ・クロ)と多くの時間を共にしていたが、大学二年のときに理由もなく突如グループから追放されてしまう。つくるは大変なショックを受け、一時は自殺を考えるほどの失意に暮れていた。あれから16年。あるとき現在の彼女にその過去を打ち明ける。彼女から今のつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月01日
【残った伏線】
シロを襲った悪霊
灰原?かなぜ去ったのか
緑川?の手提げ袋や、特定の色の人に死を引き渡すこと
サラがつくるを最後に選ぶか
【感想】
設定が凄く好きでスラスラ読めた。
緑川の「特定の色」が、シロを殺した?と勝手に考えながら読み進んだが、意外と関係無かった。
シロが「5人の関係維持に耐...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月28日
読書が嫌いだった頃の話。
大学受験で缶詰で勉強中。
とある先生が息抜きに読書でもいかが〜。
こちらの本は読みやすいけど、深いよ。と、
呑気なことを言ってた、
そんなこと知るか、と思って適当に流していた。
第一志望の駅弁大学に合格した。
何もない田舎町。
時間はあるけど、お金はない。
体力はあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月25日
個性が無い人なんていないんだよ。
色が約1677万色あるように、
誰でも自分らしい色というものを持っていて
自分には個性がない特徴がないと思い込んでいたとしても、今あなたの周りにいるお友達は皆
“あなたらしさ”に
つまりあなたの色に惹かれているんだよ。
あなたがその友達を必要としているように、あ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月24日
そのような普通でない資質を持ち合わせることが、本人にとって何を意味するのか、灰田青年には実感として理解できなかった。それが持ち主にとって至福なのか、重荷なのか。恩寵なのか、呪いなのか。あるいはそれら全てを同時に包含したものなのか。
君は自分の気持ちを正直に口にしているだけだ。言い訳とは違う。
初の...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月13日
つくるが節々で、どうしようもなく沙羅を求めてしまって、電話をしたり会う約束をとりつけたりしてしまっているところに痛いくらい共感した。そして沙羅があなたは高校の時の友達にあうべきだと言ってくれたのはそれがわかっていたからだと思った。受け止めてくれているのだと思った。村上春樹の小説に出てくる主人公は女性...続きを読む
匿名 2019年11月27日
リストのピアノ曲「巡礼の年」。IQ84の「シンフォ二エッタ」と同様に小説を通して常に流れている象徴的な曲である。ピアノ演奏をネットからダウンロードして聴いた。リストはあまり聞いたことがなかったけど、その特徴的な旋律に感銘を受けた。
村上春樹は多崎つくるを通して何を表現しようとしたのか?彼は村上...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月15日
【だって夜の冷たい海を一人で泳ぎ切れたんだから】
高校生の頃に読んだ時は意味が分からず途中で読むのをやめてしまった。20代後半になって改めて読むと、まったく同感ということばかりになっていた。
人の人生と自分の人生が離れていく感覚を、私は5〜10年かけてゆっくり感覚的に体験したけれど、
多崎つくる...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月07日
高校生の時、運命に導かれるようにして出会った5人。綺麗な五角形のように完璧な調和を創っていた5人から突然つくるは追い出されることになる。絶望の底に長い間いたつくるは、とある年上の女性と出会うことで昔の過去と向き合うことを決意する。過去と向き合う事で新たな真実、それぞれの秘めていた思いなどが明らかにさ...続きを読む
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