植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム

人と違うのは「動かない」ということだけ

「植物に知性はあるのか?」この問いをめぐって、はるか昔から論争がくり広げられてきた。トマトは虫に襲われると、化学物質を放出して周囲の仲間に危険を知らせる。マメ科の植物は細菌と共生し、それぞれにとって必要な栄養分を交換しあう。動けないからこそ、植物は植物独自の“社会”を築き、ここまで地球上に繁栄してきた。その知略に富んだ生き方を、植物学の世界的第一人者が長年にわたり科学的に分析し、はじめて明らかにした刺激的な一冊。本書を一読すれば、畑の野菜も観葉植物も、もう今までと同じ目では見られなくなるだろう。 『雑食動物のジレンマ』の著者マイケル・ポーランの序文付き。

[いとうせいこう氏推薦!!]
自分の好きなものにしか蔓を巻かない蔓性植物はもはや動物である、とベランダ園芸家たる私はかねてから主張してきた。だが、それどころではないと本書は明かす。ハエトリグサがトマトがマメがマツが、人間とは別種の知性で生きているのだ。彼らに私はユーモアさえ感じる。すなわち尊厳を。

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植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読んだ直後は植物の知性は人間と違うな、面白いなというくらいだったが、時間が経つにつれて、これはある種生き方に革命的な視点転換を示す本なのではと思い至った。今いる環境から抜け出したいけれど、残念ながらそこで生きざるを得ない(動けない)という人に、オルタナティブを提示するかもしれない。

    0
    2024年05月02日

    Posted by ブクログ

    この本をきっかけに植物が大好きになったし、植物はとても興味深いと思った。植物どうしのコミュニケーションだったり、植物と動物のコミュニケーションはとても興味深く、植物の生き方に感心した。

    0
    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    植物に対しての認識が変わる一冊

    植物=癒し系
    と思っていたが、
    戦略的なかわいさ
    (人間に気にってもらういお世話してもらうため)かもしれないと考えるようになり、納得してしまった。

    0
    2022年10月11日

    Posted by ブクログ

     植物が、人間や動物と同じように動き、感じ、眠り、コミュニケーションを取るなど、知性と定義されるものを持っていることを提言した本。
     植物が地球上の生物の総重量のうち、多細胞生物の99パーセントを占めながらも、思い上がった人間が「我々こそが地球の支配者である」と思うようになった原因を探るところから始

    0
    2021年11月14日

    Posted by ブクログ

    植物の世界も「不思議な世界」満載。
    いかに人間が「思い込み」や「偏見」で、
    人間以外のものを見ているか、ということをこの本でも思った。
    植物と日々暮らしている僕は、「不思議さ」も感じさせてもらっている。
    しばらくは「植物」関係の本を読んでいきたい。


    〈本から〉
    植物は固着性(移動できないというこ

    0
    2020年06月15日

    Posted by ブクログ

    かなり興味深い。
    書き方も面白くてあっとゆうまに読んだ。
    動物も元々は植物だったんだろうと思うし、
    大昔に違う進化を選んだだけで、
    その後もずっとわたしたち動物と同じように、
    植物としての進化を続けてきているわけで、
    動物が高等で植物が下等なんて考えはおかしいわけで。
    これからは植物も兄弟と思う。遥

    0
    2020年03月03日

    Posted by ブクログ

    "地球で存在する生物の99.7%を占める植物。この地球を観察しているETは、この星の知的生命体をとらえる時どのような結論を見出すのだろうか?人類は知性を持ち、あたかもこの星の住人の如く過ごしているが、少数派であることを忘れている。
    本書は、植物に目を向けその驚くべき生態を紹介している。

    0
    2018年11月23日

    Posted by ブクログ

    とても刺激的で面白いです。
    今まで気付かなかったというか、考えなかった事に気付かされた感じです。
    今までの私のイメージでは、進化の最先端は、人間と昆虫で、集中処理と分散処理の最先端、というイメージがありました。
    でも本書を読んで、植物も進化の最先端に居て、著者は植物を昆虫に似たイメージで語っています

    0
    2018年09月09日

    Posted by ブクログ

    地球上の全生命の99.9%を占めるといわれる植物の複雑な生命システムにいて分かりやすく説明する本。動物よりも軽んじられている植物の凄さを啓蒙する本、という側面が強く、今までこのような視点を持っていなかった私にとって、目から鱗な話題が多くとても面白かった。

    0
    2016年07月02日

    Posted by ブクログ

    我々人間は得てして植物を取るに足らない生物とみなしがちであるが、それは(植物が動物のような「脳」を持っていないことと、実際には動いている植物を人間が知覚できないことに起因する)偏見に過ぎないことが示されている。
    植物は人間を含む動物とは異なる進化戦略を採った生物であり、動物と同様及び動物が持たない感

    0
    2016年02月14日

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