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少年は、自分の北極星を探す旅に出る 難読症を抱える小6の斎賀結望は、与えられた学校生活や進路選択に縛られ、静かに悩んでいた。ある時、亡くなった両親と縁のあった場所を目指して旅に出る。たどり着いた西の果ての地で結望が見つけたものとは──? 親と子、兄と弟の絆、子どもの成長を丁寧に描くロードムービー的物語。『ブラスデイズ』著者による待望の書き下ろし! 本書は、二〇一五年二月から八月にかけて、NHK出版WEBマガジンで連載されたものに加筆修正を施し、まとめたものです。
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Posted by ブクログ
ディスレクシア、ってワードをこの本でインプットしてから、スマホ使ってる時に見かけるたびに目が留まるようになった。 一人一人の心の「ぐぬぬ…」な気持ちが伝わってきて、私もぐぬぬ…。 伝わらない、分かってもらえない、否定される、共感を得られない。もどかしい、で表現しきれない気持ち。 雪山でのお父さん...続きを読むとお母さんの気持ちはどんなだったか、、、。 塔の高さはどれほどか。 好きなシーンは、地団駄踏んで、心配したんだって怒るところ。 気持ちが溢れてるってことに、なんでこんなに感動しちまうんだろう。
真理子は恋人の昭彦と暮らすことになった。その家には難読症の少年ユノがいた。真理子はユノの見える世界の想像がつかないけれど、すこしずつユノに合わせて言葉が読めない世界を理解していく……というもの。 わからない真理子さんの目を通すことにより「わからない」のわからない加減が可視化されるというか、もど...続きを読むかしさに共感ができる。 そうして、タイトルにもあるポラリスの意味がじんわりと染み渡る。なんでじわじわくるのか自分でもわからない不思議な感動を覚えた。 オススメ。
難読症の少年ユノの成長物語。ユノの母親、父親、兄・昭彦、昭彦の彼女・真理子、学校の先生。人によってユノの性質の捉え方は違う。ユノには何ができて、何ができないのか。頑張ればいつかできるのか、本当にできないのか。昭彦や真理子がユノに何をしてあげられるだろう、と考え悩んでる内容が本当によく伝わってくる。高...続きを読むい無線塔を登った先でユノがあるものを「見つけた」驚きに、一緒に胸が熱くなった。昭彦がユノの成長に涙するシーンも不意打ちだった。お兄ちゃん、不安も多かったけど、本当に頑張ってきたよね。
難読症のユノ.彼を中心に兄,兄の恋人,母視点で語られるが,とちゅ分かりにくい文だと思っていたらそういう時系列だったのかと納得.合田先生ともお互い成長して理解に至るのが素敵だった.ユノにとっては生きにくい世界だと思うが,ユノの世界もまた素敵だと感じた.無線塔,行って見たいです.
難読症の男の子ユノと兄と兄の恋人。 ユノは賢い。 実際の難読症の子は様々なパターンがあるとは思うけど、もっと厳しい現実があるかも。 実際新幹線の切符は口頭で買えても、行き先間違えずに乗れるかな? 自分が電光掲示板に頼るからそう思うだけで、アナウンスでも大丈夫かな?と気になる。 活字とともに暮らし...続きを読むてる自分にとって難読はかなりの苦難に思える。 でも本文にもあったけど、会話が先で文字は後からできたものだと改めて考えた。 文字のない時代、国、日本だって文字を学習させてもらえず識字できない人が現代にもいる…。 文字!
最後まで読んでやっと、あぁ、これは兄ではなく成長したユノくんだったんだ、と気づいた。 となると、時系列も勘違いして読んでいたので、もう一度最初からパラパラと読み直し。 ユノくん2回目の無線塔への登頂までの間、本当に色々なたくさんのことがあったんだろうな…と想像しました。 思いをやり遂げることができ...続きを読むてよかった。 ゆあちゃんのその後も気になる。芯の強そうな子だったから、きっと負けずに自分の人生を生きているんだろうか。
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