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邦銀と外銀との相対取引で発生した円のマイナス金利が、いまや短期国債市場にも波及している。
そうした事態を引き起こす原因を探っていくと、空前の金融緩和と、それと表裏一体となった財政拡張に突き当たる。
低い国債金利は市場が財政リスクを懸念していないからではなく、懸念しているからこそマイナス金利がある、というロジックが解明される。
外資系証券でレラティブ・バリュー・アナリストを務める著者が、金融マーケットが発している日本経済への警告を読み解いた、異色の日本経済論。
Posted by ブクログ 2016年02月25日
マイナス金利はどんな時に発生し、物価や経済にどんな影響を与えるのか。欧州や米国、日本等の豊富な事例を用いて丁寧に説明されている。金融の前提知識がなくても読み通せるだろう。ECB等がマイナス金利政策を相次いで打ち出したのは比較的最近だが、実はマイナス金利自体はかなり前から存在していたというのが驚き。著...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月24日
出版は絶妙のタイミングだが、実際には日銀のマイナス金利政策前に書かれたもの。金利が決まる過程などについてはやたらと詳しいが、じゃあ、どうすればよいのか、は余り書かれていない。
・今は金利よりも為替が実質的に金融政策の役目を果たしている。通貨安によって輸出の競争力が増し、海外所得が自国換算で増価し、...続きを読む
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