真空地帯

真空地帯

825円 (税込)

4pt

5.0

木谷上等兵は二年の刑を終え原隊に戻ってきた。なぜ自分が無実の罪に問われたか、誰が自分を陸軍刑務所に突き落したのか? 秘密のカギを握る者は誰だ、そして真の“犯人”は! 巧みな構成の展開にしたがい“秘密”の核心は軍法会議、すなわち天皇制絶対主義のからくりに集約される。戦後はじめて、軍隊機構の末端である兵営の緻密な描写を通して、日本軍国主義を批判した問題作。

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真空地帯 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最初は少し退屈だった。本の厚さを見ながら読むのを止めようかとも思った。しかし、木谷が真情を語り始めるに連れ、次第に引き込まれていった。

    人は誰しも、自分を大事にしながら生きている。仕事の後、一杯の珈琲でも、或いは公園のベンチでの缶ビールでも、ささやかな慰めを自分に与えて生きていく人がいる。一丁四方

    0
    2015年01月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    軍隊機構の末端である兵営の緻密な描写を通して、日本軍国主義を批判した問題作。とのこと。

    初めての野間宏。

    最初は退屈な小説だな、と思いました。木谷のことも、曾田のことも、軍隊のこともあまり掴めなくて、さらに物語がなかなか動かない。
    でも、中盤から、色んなことがわかってくると、俄然面白くなって先が

    0
    2011年07月02日

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