ベトナムの桜

ベトナムの桜

1,760円 (税込)

8pt

3.0

御朱印船貿易の時代、アジアの国々を往来した多くの日本人たち。彼らにとって、海は未知の世界への入口であり、一攫千金の夢をかなえる場所だった――寛永十(1633)年、「鎖国令」が発せられるまでは。

瀬戸内海に浮かぶ小さな島に生まれ育った、高取大介・次介兄弟。父親が遺した借金のために傾きはじめた家の経済を立て直そうと、兄・大介は茶屋船(朱印船)に乗り込む決意をするが、出港地・堺湊への船中、激しい船酔いに襲われ、替わりに弟・次介が広南国(ベトナム)へ向かうことになった。異国への旅に心踊らせる次介。面目を失い長崎に出奔した大介はある時、日本人の渡航・帰国を禁じる鎖国令が発せられることを知り、波濤の先の弟の許へ旅立つ。離ればなれになる程に強くなる兄弟の絆。兄弟に想いをよせる美しい姉妹。さまざまな過去を負う海の男たち......煌めく海洋を舞台にくりひろげられる人間ドラマ!

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ベトナムの桜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年02月07日

    毎日新聞「日曜くらぶ」連載であり、平易な文章、しかも大きな文字で読みやすかった。江戸時代の瀬戸内の小さな竹取島の名家の兄弟が、御朱印船や阿蘭陀船などでベトナムまで渡航し帰省するストーリー自体は面白いのだが、ありそうもない偶然が多すぎる。非現実的な筋書きと淡白な記載が気になった。

    0

    Posted by ブクログ 2018年08月26日

    兄弟のつながり。愛は深くこの時代に自分の命を失ってでも、助け合いたいと思える。
    また、大介の人を赦せる強さを感じた。

    0

    Posted by ブクログ 2017年11月09日

    恥ずかしながら、平岩弓枝さんの作品は、
    「御宿かわせみ」シリーズぐらいしか知りませんでした。
    しかも、まだ未読!
    そんな私ですが、タイトルに魅かれて読んでみることにしました。

    時は17世紀。
    まだ鎖国前の日本は、御朱印船に乗って、
    南の国へ貿易に行くことができました。
    瀬戸内海の高取島の名家の次男...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年09月25日

    兄弟愛をひしと感じました。つらつらーと読めてしまったので、それなりに面白かったです。わりとあっさりしているというか、突き詰めない形で話が進んでいくような印象です。展開に分かり難いところがあったけれど、それは想像力で補うことにしました(苦笑)

    0

    Posted by ブクログ 2015年08月27日

    互いを思いあう兄弟の物語です。
    まじめに一生懸命努力すれば、報われるということなのだけれど、一瞬歩み寄った二人の人生は遠く離れていってしまい…

    0

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