ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
先天的に色彩感覚をもたずモノトーンの視覚世界で暮らす人々がいるピンゲラップ島とポーンペイ島。原因不明の神経病が多発するグアム島とロタ島――脳神経科医のサックス博士はミクロネシアの閉ざされた島々に残る風土病の調査に訪れる。島の歴史や生活習慣を探るうちに難病の原因に関わる思いがけない仮説が浮かび上がるのだが……。美しく豊かな自然とそこで暮らす人々の生命力を力強く描く感動の探訪記。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
全色盲に興味があり読み始めたが、全色盲のことを冷徹に学ぶよりも深く、人間の温かみを感じながら、体全体で「知る」ことができたような、そんな感覚を抱く本だった。その上、全色盲だけでなく、神経疾患について、熱帯の島々の文化について、雰囲気について、人間関係について、シダについて、ソテツについて……等など、...続きを読む著者が見た景色、感じたものがそのまままるっと込められていて、良い「熱さ」が迸る本だった。特に自分はシダについて興味があるので、シダに関する記述が異様に細かく、熱量があることに親しみを感じた。ソテツについても勉強したいと思った。
アメリカンブッダでちらっと題名が出てきたので興味を持って。 思ったより旅行記で全色盲の人の言及が少ない。全色盲や奇病への学術的好奇心や哀れみというよりも、偶然的な条件によってそのような現象が起きる人体の不思議さとその中で共存して暮らす人々への敬意が端々から読み取れる。著者が自然科学への造詣と情熱が深...続きを読むいのでミクロネシアの島々の日差しが強く豊かな自然が生き生きと描写されている。とにかくシダとソテツの説明が長くて詳しい笑
自在であると思っていることが(時には意識すらしていないことが)、誰かにとっては自在でも当たり前でもない。色彩異常やALSなどの風土病が多発するミクロネシアへ向かった著者の生活のノンフィクション。 果てしない時間を生き抜いてきた植物や菌や自然に囲まれて生きる人間の、戦争や略奪そして忘却の歴史を通じて、...続きを読む人の生き様の密度と短さを思う。 各島でのバラバラの話が、最後、緩やかにつながるような不思議な感覚を覚えた。
神経科医師のオリヴァーサックス先生のミクロネシア探訪記。ピンゲラップ島とポーンペイ島には遺伝による先天的な全色盲の人が多く存在する。そしてグアム島にはリティコという筋萎縮性側索硬化症に似た進行性の神経麻痺とボディグというパーキンソン病に似た症状で痴呆を伴うことがある、この2つの病気が混ざり合って発症...続きを読むする風土病がある。 医者の記録だから症状の話や病気の原因の考察などがあるがそんな話は置いておいて、こうした原因不明の風土病に対して人間は寛容に受け入れる。これを病気と捉えず、ありのままに家族は受け入れる。何が普通、正常なのか知らないが、病名を付けて騒ぎ立てる現代医療には少し不信感がある。性格にも病名つけてつまらない病気を増やしていると感じている。病気を受け入れるミクロネシアの人たちに共感を覚える
全色盲の患者さんの多い島とALSやパーキンソン病の症状が多いグアムへの調査旅。グアムってただのリゾートのイメージやけど日本は戦時中にだいぶひどいことしたんやね。この病気とは関係ないけど。
この本は南太平洋の人々の暮らしを紹介する旅行記であり、遺伝子の隔絶により発生する先天性異常や病気の原因を探求する医学の記録であり、その病気の原因と思われる植物や生態系に関する植物学的、生物学的なだったり、ジャンルが多岐に渡っていて興味深くも読みにくかった。読み終えて印象に残っているのは「色盲とパーキ...続きを読むンソン病(もどき)とソテツ」。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
色のない島へ──脳神経科医のミクロネシア探訪記
新刊情報をお知らせします。
オリヴァーサックス
大庭紀雄
その他の作者をフォローする場合は、作者名から作者ページを表示してください
フォロー機能について
「ハヤカワ文庫NF」の最新刊一覧へ
「ノンフィクション」無料一覧へ
「ノンフィクション」ランキングの一覧へ
意識の川をゆく 脳神経科医が探る「心」の起源
火星の人類学者──脳神経科医と7人の奇妙な患者
心の視力 脳神経科医と失われた知覚の世界
サックス先生、最後の言葉
習慣力 新しい自分の見つけかた
スター・トレック オフィシャル宇宙ガイド
タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代
妻を帽子とまちがえた男
作者のこれもおすすめ一覧へ
▲色のない島へ──脳神経科医のミクロネシア探訪記 ページトップヘ