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多くの異論や懸念にもかかわらず国会で強行採決された「特定秘密の保護に関する法律」――通称「秘密保護法」が施行される。この「秘密保護法」は、誰が、何の目的でつくったのか。法に違反したらどんな裁判が行われるのか。そもそも「特定秘密」とは何なのか? 本書は、秘密保護法の内実とそれがもたらす影響について、刑法学の見地、知る権利との関係、憲法との整合性など多様な視点から概説する。【目次】第一章 誰が、何のために秘密保護法をつくったのか 堀敏明/第二章 超監視社会への道 足立昌勝/第三章 「知る権利」の妨害と闘う 林克明/第四章 憲法と秘密保護法 宇都宮健児/巻末資料「特定秘密の保護に関する法律」条文
...続きを読むPosted by ブクログ 2016年02月29日
ジャーナリストや法律の専門家たち4人による論集。かつての治安維持法のようになるといった主張がちょっと飛び過ぎじゃないかなと思うところがなきにしもあらずだけど、特定秘密保護法でどういった人権侵害が起き得るのか等のマイナス面をよく学べる。憲法があまりにもないがしろにされている安倍政治、どうなのよと思う。...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月11日
本書は、2014年12月10日に施行された、秘密保護法に関する検証を綴った一冊である。
何故、今秘密保護法なのか?
著者のひとりである堀敏明は、立法事実がないことに疑問を呈している。
立法事実とは、「その法律が必要とされる事実が社会に存在している」ということ。
例えば窃盗による被害が大勢いれば、それ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月09日
秘密保護法が憲法と矛盾しているというのは知っていたけれど、ほかにも様々な面で普通でない法律だということが分かった。
たとえば
・立法事実がない
・処罰の対象となる犯罪を明確にしていない
・実際に犯罪が発生していなくても処罰できる
など。
これまでにも制定された法律が後に違憲とされることもあったと...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月01日
宇都宮健児弁護士やジャーナリスト、大学教授など法律の専門家ら4人の、秘密保護法に関する主張が収録されている。150頁程度で、内容としてもすぐに読めてしまう。秘密保護法に関する入門書としては最適だろう。
2014年に施行された法律として、2014年のうちに一度考えてみたかった。
筆者らは主張する...続きを読む
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