インテル 世界で最も重要な会社の産業史

インテル 世界で最も重要な会社の産業史

2,240円 (税込)

11pt

3.8

「半導体の集積密度は18~24ヶ月で倍増する」つまり「コンピュータの処理能力は指数関数的に向上していく」、1965年、インテルの創業者であるゴードン・ムーア博士が発表した論文に書かれていた半導体の能力に関する洞察は、「ムーアの法則」として、今日にいたるまで、情報産業にかかわるものが、逃れらない法則となった。

その法則を生み出した「世界で最も重要な会社「インテル」の産業史である。

ムーアの法則」の誕生のみならず、本書を読む読者が切実に感じるのは、今自分が努めている会社、業界のすべてに通ずる共通のテーマが、鮮烈なエピソードをもって書かれている点だ。

すなわち、「技術力か営業力か宣伝力か」という問題。
あるいは「才能か努力か」
あるいは、「継承か革新か」
あるいは「模倣か創造か」

本書の中には、コンピュータの心臓部であるマイクロプロセッサ(CPU)を世界で初めインテルとともに開発した日本の電卓メーカーが、最後の最後で社長の判断から契約をキャンセル、結果的には、CPUの知的財産権を逃すという「史上最悪の経営判断」をしてしまう話や、あるいは、モトローラに劣るチップをインテルが営業力でもってシェアを逆転する様など、私たちの今日のビジネスの日々の判断に通じる血わき肉おどるエピソードが満載されている。

著者はアメリカの新聞で初めてシリコンバレー担当をおいたサンノゼマーキュリーニュースで最初のシリコン・バレー担当となった記者。1970年代から今日まで、その有為転変を追い続けてきた

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インテル 世界で最も重要な会社の産業史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    時間つぶしの読み物としては、面白いしボリュームもあるのでちょうどよい。
    なにか学ぶことがあるかといえばそんなにないかもしれない。

    0
    2019年01月06日

    Posted by ブクログ

    世界で最も価値のある企業のひとつであるインテルの、創業から現在での企業史。

    三人の創業者が創りだす「インテル・トリニティ」が、いかに同社の成長に大きく関わっているのかが細やかに書かれている。
    ITに詳しくなくても、インテルがどのような理念を持って邁進してきたか、世界で最も価値のある企業は何を重視し

    0
    2016年02月24日

    Posted by ブクログ

    ロバート・ノイス初めて知りました。
    ムーアの法則がいかに生まれたか。グローブ含めた3人の歴史。


    人間関係と経営。


    気にする必要あるのか、ないのか…

    0
    2016年02月03日

    Posted by ブクログ

    急に半導体に興味を持ったので、業界を代表する会社の歴史を知りたくて読んでみた。これだけの会社だから、創業以来いろんなドラマがあるのは当たり前だし、その意味で特に関心も失望もなし。
    奢れるものは久しからず、PCが明らかに衰退期に入り、替わって台頭してきたモバイル端末でARMコアやクアルコムに出遅れたイ

    0
    2018年03月22日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み応えあります。8080とか、8086とか、中学生の時のintelはそれほど大きな会社ではなく、zilogや68000、6809みたいな石がどんな立ち位置だったのか?というのが説明されていきます。ロバート・ノイスのことは全く知らなかった。

    0
    2015年12月13日

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