名前のない星の物語

名前のない星の物語

627円 (税込)

3pt

4.1

その世界では、ほとんどの人が≪名前≫を持たなかった。≪名前≫を持つためには多額のお金が必要で、大半は名無しのまま死んでいく。 ≪名付け親≫という職業につく少年・ニコルは、人々に≪名前≫を授けるために長い旅をしている。様々な国を訪れ、たくさんの人に出会い、ニコルは考える。彼らの人生にはどんな物語があり、そしてどんな≪名前≫が相応しいのか、と。 長い長い旅の中、ニコルは数々の≪名前≫にまつわる切なくも優しい物語に出会っていき――。

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名前のない星の物語 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2017年03月19日

    自らのアイデンティティである名前を手に入れるのに、多額のお金を払うなんて自分の常識からすればありえないし、想像もできない。
    それにしてもニコルの知識の多さに脱帽。
    あんなに相手のことを考えてつけられた名前はすごいと思う。
    自分の名前を大切にしたいと思わせた作品だった。
    名前というアイデンティティのな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年04月11日

    名前を持つ人が少数派の世界で、依頼を受けて名前をつける仕事をする少年の物語。
    名付けという仕事に真摯に取り組み、時に悩むニコルの姿が好き。相棒のセッタとのやりとりも聞いてて楽しいし、なんだかんだ仲いいなと思わせてくれた。
    物語は三人称というか、空に浮かぶ星視点で紡がれており、どこかであった物語の一つ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月16日

    おーもしろかったー!
    「名前」を持たない人たちの地上の世界を、空の上の「星たち」の目線で語られる物語。
    珍しいタイプだなと思った。
    物語を説明する文体で書かれるお話は多いけれど、この「星たち」は第三者ではない。

    難しい言葉は、一度ルビが振られたらそのあとは振られてなかったけれど、あとがきに書いてあ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月30日

    名前を持つために多額の金銭が必要であり、名前を持つこと自体が社会的ステータスを表わすことになる世界。そこで名前をつけることを生業とする「名付け親」のニコルは人々に名前を授けるために旅をしている。彼を見守るのは天涯に光る星々。これはその星が語る物語。

    なかなか面白い設定の物語です。公的な名前に金銭的...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月13日

    人や動物が固有の名前を持たない世界で、名付けの権利を持つ役人?名付け親ニコルの旅の話。暖かい話ばかりで癒された。パートナーセッタもうるさかわいい。表紙も話にあっていて素敵。他の名付け親も見てみたかった。
    設定は無理があるんじゃと思った。日本でも昔氏がない時代もあったわけだけど、呼び名がなければ社会生...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年03月02日

    (内容)
    眠る前に読みたい、≪名前≫にまつわる切なくも優しい物語達。

    その世界では、ほとんどの人が≪名前≫を持たなかった。≪名前≫を持つためには多額のお金が必要で、大半は名無しのまま死んでいく。
    ≪名付け親≫という職業につく少年・ニコルは、人々に≪名前≫を授けるために長い旅をしている。様々な国...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月05日

    語り部の視点に最初はとまどいを覚えたが、世界観はgood。幻想的な設定ながら、扱っている(扱おうとしている)問題は現実的。ニコルがどう成長していくのかが非常に気になる。

    現実的な問題を扱っているのだからこそ、もう少し世界の設定を作り込んでほしいかも。

    あとはニコルの旅の間とかの側面が作り込まれる...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月12日

    名前の無いことが当たり前の世界で名付け親を生業にしているという設定に惹かれました。

    言葉の運びやリズムが好きです。お伽話のように優しい話でした。読み手が大人になってしまったので「長く続く信仰をこの二人が果たして変えていけるのか?太陽を頂く信仰は特に砂漠の地ということもあり相当な根深さでは無いか?」...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年09月12日

    そこは『名前』が特別な世界
    万物のものへの名付けが、歴とした人や機関が行なうものであるように
    その世界では人々の名前さえ、親が勝手につけることはない
    全ては『名付け親』という職業に就く者によって、高額な料金を対価に授けられていた

    名付け親になりたての少年は、
    仕事の相棒のナナホシテントウと共に
    ...続きを読む

    0

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