ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
幼児のような万能感や自己愛を引きずる。異性より親が好きで、いつまでも親離れしない。周囲には認められたいけれど、そのために努力するのは面倒で、日々ささやかに幸せに暮らせればいい――今、そんな、子どもの心のまま人生をあきらめきった中年のように生きる若者が増えている。なぜ先進国の中でもとりわけ日本で、このような変化が起きているのか? 子どもから青年までの若年世代を30年以上ウォッチし続けた精神科医による、衝撃のレポート。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
現在の若者の特徴を、時代背景とともに説明している。 題名の”中年化”がネガティブな印象を与えているものの、現代に生きるために必要なものをうまく使っている若者達の良い面も指摘している。 すでに時代遅れで、若者批判に回った中年こそ読んでもらいたいです。
最近の若者は、、、いったいどうなっているんだ、、、論は、 遥か昔から繰り返されてきたものですが、その結論は、だいたい「けしからん」です。 あまり建設的なやり取りとは、言えません。 人間の社会は万事、変化があって、その変化のど真ん中にいる若者と、 もう変化できない人達の差異と違和感が、若者論を作り上げ...続きを読むる一つの要因だと思います。 この本の著者は臨床医の経験が豊富だけに、若者の心理的観察は、かなり上手です。 もちろん批判をしていますが肯定もしています。 温かいまなざしを向けているという表現が適切かもしれません。 珍しい建設的な若者論になっていると、個人的に思いました。
真摯に自分の道を模索する若者がいる一方で、著者の指摘するような若者は確かにいる。大人の側から見てとらえどころがないのである。反射的反応、エネルギーの低下と著者はとらえているが、何が若者をそうさせるのか。若者の「若さ」はどこに行ったのか。
作者は精神科医。戦後すぐ生まれ。若干作者のバイアスがキツイ印象はある。科学的というよりn=1って感じ。あと、何故かこの本はコピーができないのがクソ。引用できねえ。 『動かず、無理せず、多くを望まず、心優しく、不安を抱きつつ、日常を仕方なく生き、文句を言うこともなく、それなりに満足しながら、淡々と...続きを読むこぢんまりとした空間、乏しい関係性、身近な世界で生き続けている』という若者評だった。作者はそれを『中年化』と主張する。途中の考察がバイアスまみれなのだが、自分の直感としてもあんまり誤ってはいないと思う。自分のバイアスと作者のバイアスは似ているかも。 ところどころ精神病の具体例は出るが、基本的には若者批判に聞こえるような話ばかりで鼻につく。作者は若者批判をしたいのではなく、若者分析をしたいはずだが、データでなく自分の印象というバイアスで語っているために批判に聞こえる。 言わんとせんことは意外に面白い。『最近のワカモノはなんとなく不安を感じているが、主体性がないため動けない』など。 だが、(精神科分野はそういうものとはいえ)いかんせんデータに乏しく、印象で語っているという感覚に陥る。科学で語ってほしい。 子どもの価値観のまま、中年のように多くを求めない生き方をする。夢や向上心などに乏しい。
たいてい読んでてムカつく、おっさんが書く「最近の若い者は」論である。 あーハイハイ、おしまい。だと読んだ意味ないから、なるほどな~という新しい視点だけ書き出しておこう。 「時間感覚が断片化しており、長期的なプランがない」この時間間隔の断片化というのは新しい視点だと思った。 確かに、小学生の...続きを読む時の俺は中学生以降を考えなかったし、中学生の俺は高校生以降を、高校生の俺は大学生以降を。 結局、子供のころから将来に何をやりたいかなんか本気で考えたことは無かったのだ。 なんとなく、いい大学に入って、いい会社に入って、結婚して、定年して、のんびり暮らす。 漠然とそう信じていたわけだが、社会人5年経ってわかってきたのは、主体的に動かない限りそんな未来は来ないわけ。 小学生の時の将来の自分という作文でものすごく困ったことがあったのを思い出す。 やりたいことなんか何もなかった。 だから、とりあえずサラリーマンと書いておいたら、夢がないと書き直しをさせられた。仕方がないから都電の運転手と書いたことを思い出す(今の仕事からはあながち外れてはいない)。 夢を持てと言うくせに、夢が実現するわけがない。 志望動機でやりたい仕事を言わせる反面、そんな仕事を与えられるわけがない。 経済成長は口先だけで、今後成長するわけがない。 虚言に建前を塗り重ねられた大人の言葉に、将来に期待が持てるわけがない。 だから時間を断片化する。今は楽しい。過去のこの日が楽しかった。それを繰り返す。 将来のことは漠然と不安だけど、考えなければ幸福だ。 それは処世術か、反射か、適応能力なのか。その能力を若者は手に入れた。だから幸福を感じる。 作者が最後に「江戸時代の庶民の暮らしを目指そう」という提案は、何言ってんだジジイ馬鹿じゃねぇの?と思う。 インターネットを手に入れて、緩やかなネットワークで繋がる。リアルにもバーチャルにも。手に入れたテクノロジーで幸福になったものを、今更手放せるわけがない。 会社員、独身、そろそろ30歳、結婚の予定は全くない。なのにそこそこ楽しい毎日。それが俺。 恋愛関係なんか俺は苦手だから、上手な奴が結婚して子供作ればいい。そんかわし、俺は自分の好きなことをやる。 得意な人がやればいいという、アウトソーシングの考え。 そんな俺は社会のアウトソーシング化が進んでいると考えるのだが、そんな言葉をネットに入れても出てこない。 いつか深く考えてみたい。 とにかくまとめると、若者はいまのままで十分に幸福だから爺婆にグチグチ言われるのがムカつくのだ。
1970年頃から摂食障害や境界性パーソナリティ障害、不登校が増え始めた。 不登校や引きこもりの若者たちは、エネルギーや理想像を求める思いが低下している。 コミュニケーション能力に問題があると共に、自分の思いをイメージ化して自分の言葉として伝達することができなくなってきている。物語れなさ。(P92、1...続きを読む18) それは自分自身が曖昧になることを意味し、キレやすさにも繋がる。 おすすめ本 田中康夫 なんとなくクリスタル P155 タイトルの意味は 内向的で、将来への努力をせず、変わろうとする意欲がない若者たちが増えている。 良く言えば、あきらめを含んだやさしさのある生き方を選択する者。 青春を失い、変化を追い求める意欲的な若者画減ったということだ。 →「子どものまま青春をとおりすぎ」てしまった中年のようだと。 それがすなわち、出世を諦め、趣味に生きている中年の守りの生き方 だと著者は言う。 ひたすら若者の劣化を挙げ連ね、昔はよかったというような懐古表現のオンパレードで辟易してしまった。
自分のことを言われてるように感じた部分もあった。幼いときからのコミュニケーションが大事ってことかな。 でも、これからどんどんネットが生活に入り込んでくると、こういう常識も過去のものになるんだろうか。
メモしたいところ 親元から離れない現象: ・「インビジブル・ファミリー」:直訳すると「見えない家族」。親と子の世帯が歩いていける距離に住むのを「隣居」、片道30分以内にすむのを「近居」。こういった形態で緩やかにつながりながら、経済的・精神的に支えあうような家族の形。若者は身近なところから動かなくなっ...続きを読むている可能性が高い。
言ってることは確かに実感としても感じる。他人との関わりをめんどくさいと思うのは最近の若者の特徴なのか…。その結果前頭葉の働きが低下したというのは悲しい。もっと人に興味を持とう。ただし数値としてデータを出してくれないので、老人医師による誇張説を排除できない。
タイトルに惹かれ購入。前半のデータを用いた若者の分析は面白く読めたが、後半以降の著者の主張については違和感を感じる箇所が多分にあった。臨床をされている精神科医というフィルターを通じて直近の世代を考察するという1つの視点を得ることができたので、一読の価値はあると思う。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理
新刊情報をお知らせします。
鍋田恭孝
フォロー機能について
「幻冬舎新書」の最新刊一覧へ
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
身体醜形障害 なぜ美醜にとらわれてしまうのか
10歳までの子を持つ親が知っておきたいこと
「鍋田恭孝」のこれもおすすめ一覧へ
▲子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理 ページトップヘ