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薩長(さっちょう)史観に隠された歴史の真実!
“官軍(かんぐん)”が始めた昭和の戦争を“賊軍(ぞくぐん)”が終わらせた!!
鈴木貫太郎(関宿)、石原莞爾(庄内)、米内光政(盛岡)、山本五十六(長岡)、井上成美(仙台)……など、幕末維新で“賊軍”とされた藩の出身者たちの苦闘を通して「もう一つの昭和史」を浮かび上がらせた異色の対談。
奥羽越列藩同盟など、幕府方につき新政府軍(官軍)抵抗した藩は、維新後「賊軍」としてさまざまな差別を受けた。その藩士の子息たちは、陸軍、海軍で薩長閥によって非主流派に追いやられ、辛酸をなめることになる。
やがて昭和に入り、日独伊三国同盟に反対した海軍の米内、山本、井上の賊軍トリオは、主流派である薩長閥に抗しきれず開戦を迎える。
そして、“官軍”が始めた無謀な戦争により滅亡の瀬戸際まで追い込まれた日本を救ったのは、鈴木貫太郎、米内光政ら賊軍出身者だった――。
新視点からあの戦争の真相を読み解き、いまに続く“官軍”的なるものの正体を明らかにする。
★著者の言葉
半藤一利
「あの戦争で、この国を滅ぼそうとしたのは、官軍の連中です。もっとも、近代日本を作ったのも官軍ですが……。
この国が滅びようとしたとき、どうにもならないほどに破壊される一歩手前で、何とか国を救ったのは、全部、賊軍の人たちだったのです。」
保阪正康
「太平洋戦争を批判するとき、実は薩長政権のゆがみが継続していた点は見逃せないのではないでしょうか……。
薩長閥の延長にある軍部を(賊軍の官軍的体質といったものまで含めて)批判するという視点がそのまま持ち込めるように思います。」
Posted by ブクログ 2016年01月31日
大河ドラマ「花燃ゆ」を見て感じた、「吉田松陰の思想が、日本を太平洋戦争に引きずり込んだのではいか」との疑問が裏付けられた。
「靖国神社は薩長歴史観の空間」。靖国神社は今も日本を敗戦に追い込んだ薩長思想をひとめようとしている。
安倍晋太郎も使用する「知行合一」。法治国家を否定する危うさがある。
石原莞...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月15日
司馬遼太郎が書かなかった、書けなかった?昭和史。迫りくる欧米列強と対峙し、明治維新後、日清・日露を官軍の側から描けた司馬史観。
官軍・賊軍の確執、そして、統制派、皇道派と続く、昭和の軍閥の混乱。司馬史観では取り上げられない史実だ。
昭和史に詳しい、半藤、保坂コンビが、官軍・賊軍がどう昭和の戦争に突き...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月04日
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の「賊軍」、です。
戊辰戦争で賊軍になった藩出身の軍人さんを取り上げて話し合う対談形式の本。
いやー面白かった!
どんだけ薩長嫌いなんだ。
鈴木貫太郎、東条英機、石原莞爾、米内光政、山本五十六…と超有名人なお方ばかりなのですが、薩長閥以外の人たちいう視点で見るとまた違っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月29日
明治維新から太平洋戦争までが官軍・賊軍という視点で語られる。
全てが全てその対立軸で説明ができると思わないが、歴史を学ぶ上で、また現代社会を考える上で、育った環境が権力側か否かでメンタリティが異なる、ということは一つの重要な要素であることは間違いない(ということに気がつくことができた)。
いまい...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月09日
最近こういう内容の本が多く出ているような気がします。
もしかしたら、自分が好んで選んでいるだけかも
知れませんが。
賊軍。官軍の判別で、昭和の戦争の責任というか悪者を
探す感じ。この本が言いたいのは、官軍(薩摩・長州)
出身の軍人が戦争を初めて、日本を崩壊させ、
賊軍(関東・東北・信越等)出身の人が...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月24日
毎度お世話になっております、半藤さんと保阪さんの対談形式で、
昭和史を官軍、賊軍の視点で描く一冊。
お二方の著書をよく読ませてもらうのは、
複雑な昭和史をわかりわすくまとめているからなのですが、今回もわかりやすかった。
鈴木貫太郎って何でこんな評価分かれるんだろうなとずっと思ってたけど、
「ニ・ニ...続きを読む
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