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肥満漢の弁護士が持ち込む仕事は「わたし」の生命線だから、蹴るわけにはいかない。土つかずの戦績を見て私立探偵としての腕を買ってくれているのはわかるが、難事件揃いなのには全く閉口する。捏造テープと換気扇の問題「中国屏風」や麻雀狂に捧げるエレジー「走れ俊平」、無名作家のとんだ有名税「サムソンの犯罪」等々、二進も三進も行かなくなると「わたし」はバー〈三番館〉へ足を運ぶ。ここでグラスを磨いているバーテンに知恵を借りて解決しなかった例はないのだから――。本格ミステリの泰斗が物した安楽椅子探偵譚、三番館シリーズ第2集。/解説=霞流一
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年02月21日
中国屏風
別冊小説宝石 1973年7月盛夏特別号
割れた電球
問題小説 1975年5月
菊香る
問題小説 1975年11月
屍衣を着たドンホァン
野性時代 1975年7月
走れ俊平
小説サンデー毎日 1975年8月
分身
小説推理 1976年2月
サムソンの犯罪
問題小説 1974年11...続きを読む
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