いくじなしの君に捧げる

三島一彦

幼い頃から特別な感情で結ばれていた〈ひなた〉と〈青士〉。ところが、ひなたが暴漢に襲われた日を契機に二人の関係に変化が訪れる。お互いを大切に思う気持ちは変わらないはずなのに、距離感は増してゆく…。

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BLマンガ
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: あすかコミックスCL-DX
• 電子版発売日: 2015年08月08日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 76MB

[まりょ · ★★★★★]

淡い初恋の物語

中学生というちょうど多感な時期に同性の幼馴染への情欲入り混じった恋愛感情を自覚してしまって戸惑う少年と、恋愛か友愛かは自覚できないけれど相手が離れていくのは嫌だと思う少年のすれ違いが可愛らしい。
両想いになったらエンディングでセックスシーンはないこと、主人公二人のどちらかに男性的役割、女性的役割が極端に偏って割り振られていないことからどちらが受け攻めなのかは読み手の解釈次第の側面も。
この辺のぼやかし方が好きです。

※注
主人公二人の感情のすれ違いに巻き込まれてフラレ役になる女の子がいるので、そういう要素が苦手な方は気をつけてくださいね。

＃胸キュン ＃エモい ＃萌え

[コミル · ★★★★☆]

かわいくて真面目な幼馴染みモノ

一冊まるごと子どもが同性愛で悩む話。
気持ちが通じ合うまでまるごと一冊かかってる！
と、最初読んだ時思いましたが、あっという間に読み終わってしまうのは、作者の長年の腕が有ってこそだなーって思いました。可愛い絵が先行しますが、キャラの気持ちがよく描かれていて文学の様にも感じた一冊でした。

[ブクログ · ★★★☆☆]

お互いに淡い恋心を持ち始めていた頃、暴漢被害に遭ってしまったひなた。以来、青士はひなたから離れ、関係が拗れてしまった。
ドロっとした幼馴染の初恋BL。

ちゃ×とかなか×しに掲載されてそうな印象のショタBLです。
小中の出来事なので数年のことと思いますが、離れきれないのに中途半端にキツく突き放したり、ふとした瞬間に以前の空気が戻るを繰り返すの、心の疲弊が凄そうで、この状況で好きで居続けるのすごいな……と。
あと、元カノちゃんが相談にのってあげてるのも含め、とても懐かしみのある少女漫画BL色です。(ああ、でもあすかコミックスですね確かに)
彼女にご心配おかけしました、と報告だけしてあげてねと思いました。
そして二人よりちょっぴり大人な彼女も幸せになってください。