涙が雪に変わるとき ホワイトホーン・マーヴェリック

ローリー・ペイジ / 桐島夏子

◆また彼に頼って、捨てられるのはいや！事件が解決したら、出ていってもらうわ。◆
「きみの夫だ。寒いから早くドアを開けてくれ」暗闇から姿を現した夫に、ダニエルは強い衝撃を覚えた。FBI捜査官だった夫のカイルは、二年前、潜入捜査に入るとだけ告げて、家から出ていった。さらに、同僚を通じて、それまで住んでいたデンバーを離れるようダニエルに伝えてきた。以来、電話も手紙もなかった。先月、娘のサラが誘拐されたときも、救いの手をさしのべてはくれなかった。わたしはサラとふたりで、新しい生活を築いてきた。今さら戻って温かく迎えてもらおうなんて、虫がよすぎるわ。だが、依然として危険にさらされているサラの身を思うと、ダニエルにはカイルを拒絶することはできなかった。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: ハーレクイン・ロマンス小説
• 出版社: ハーレクイン
• 掲載誌・レーベル: シルエット・スペシャル・エディション
• シリーズ: ホワイトホーン・マーヴェリックシリーズ
• ページ数: 224ページ
• 電子版発売日: 2015年07月28日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

★3.5

娘が誘拐された時も手紙や電話すらなかったFBI捜査官の夫が2年ぶりに帰ってきた。
ヒーロー目線もきっちりあるので失ったものの大きさを実感するヒーローが書かれていて、苦悩するヒーロー好きにはたまらない。
失った信頼は取り戻せないけどまた新しく作っていくことはできる。
娘も含め3人でまた新しい家庭を築いていく様子がよかった。
シリーズものなので色んなキャラが出てくるから読んでおいた方がよかったかな。