ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
「アゲ」と「気合」の行動主義=反知性主義、家族主義で母性的。これまで論じられなかった日本の「ヤンキー」性と、急速に拡大するバッドセンス。日本文化の深層に、気鋭の精神科医/評論家が肉薄する!
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
タイトルが素敵。秀逸なヤンキー論。ヤンキーそのものではなく日本人の中に潜む、いわば「ヤンキー魂(ソウル)」について相田みつを、ジャニーズ、漫画、金八先生、母性、古事記(!)と様々な視点から考察。結論を先送りする文章には少しイライラさせられたが、なるほどたしかに日本的なるものとヤンキーテイストは馴染み...続きを読むがいいんだよなあと妙に納得させられた。著者考案の「本宮ひろ志テスト」(本宮ひろ志のキャラの横に本宮ひろ志絵でその人物を描きこんだと想定して違和感がなければヤンキー認定)には笑った。面白い本でした。
生存戦略としてこれほど強力な文化もない。ーフェイクな物語性に身を委ねつつ、行動を起こすことすら可能」 だとさ。 本質が無いということそのものの強みは良くわかる。いわゆる日本人の純粋な形態がヤンキーなのね。
これはこれで面白い(こき下ろし含め)。が、著者的に言えば、もう少し知性主義的に論じてもらった方が共感できたかも。パフォーマンス(売上や話題性)を意識したのだろうか...。 「(ヤンキーの)成功者の哲学は、ほぼきまって、成功してから後付けで考え出られたものだ。だから案外、一般人には応用が利かないのであ...続きを読むる。」
『戦闘美少女の精神分析』(ちくま文庫)でラカン派の精神分析の観点からオタクの心性を読み解く試みをおこなった著者が、オタクとは対立するトライブであるヤンキーの心性についての考察を展開している本です。 ヤンキーについての社会学的な考察ではなく、あくまで「ヤンキー的なもの」と呼ばれるような心性をめぐる考...続きを読む察となっていることに、ひとまずは注意が必要でしょう。本書では、このように若干焦点を甘くすることで、ジャニーズや白洲次郎、橋下徹などを支持する人びとの意識のありようについて議論を展開していきます。さらに、丸山眞男の「歴史意識の古層」論にまで言及し、「気合とアゲアゲのノリさえあれば、まあなんとかなるべ」というヤンキー的な心性に通じるという、どこまで本気で受けとってよいのかわからないような議論にまでいたっています。 かなり強引に思えるところもすくなくないのですが、それでも著者の考える「ヤンキー的なもの」についての考察には、ついつい納得させられてしまいます。それはともかく、単行本刊行時に付された「あとがき」で著者は、自身がヤンキーの「当事者」ではないことを断りつつ、「「当事者性」は批評における武器の一つではありえても、正当性の唯一の担保などではない」と述べています。これはその通りにちがいないのですが、つねに視線を「メタ」レヴェルへと転じていくオタクについての考察が、それ自体オタク的なまなざしによって自己言及的に書かれることとは対照的に、どこまでも「ベタ」なレヴェルで受け取ってしまうヤンキー文化が批評という行為なしに完結してしまうような現象である以上、それについての精神分析的な立場からの考察がどのような意味で正当性をもちうるのかということについて、もうすこし自覚的であるべきなのではないかという疑問も感じました。
先日のトークイベントにて購入。ヤンキーというか、ヤンキー的なるものとは。ヤンキー性の本質は表層にしか宿り得ない、古事記から連綿と続く「気合いとアゲでなんとかなる」が基本のメンタリティというのが面白かった。欧米の神様はホイホイ光ったりしないということも、なるほど言われてみればたしかにな タイトルだけ見...続きを読むるとちょっとロマンチックだな…と思ったりしたけどでも内容はある意味ロマンチックかもしれない
わたしは自分とはあまりにかけ離れた存在としてヤンキーに異常に興味があるので読んだ。が、なんていうかぬるぬるした文章ですね。主張はあるのだけれど、それがポンと上がるかと思えば裏付けがするりと躱されていくような。というか最初から自明の結論が頭の中にあって、一応解説しようという気持ちはあるのだけれど、自明...続きを読むすぎて語りが中断されるような?何にしろ、もちろん平易で読みやすいんだけれども、ぬるぬるとすべっていくような気がしてあまり熱中できなかった。 そして何より読んでいてキツかったのは、父性/母性と男らしさ/女らしさを使ったくだりです。非常に明快なよくある二項対立のもと、母性には反知性主義のすべてが押し付けられており、また男らしさについては提示されないのに、女らしさにあらゆる批難をまとめ上げており、それが読んでいてとても平板に感じ、かなりキツい気持ちになった。今はここまでです。
2012年の書籍の文庫化。書籍の中で芸能方面に触れることが多いのでギリギリのタイミングでの文庫化かな。DJ OZUMAとか、懐かしいと思ってしまう。 個人的には嫌悪と憧れ、愛憎半ばするヤンキーという人種とその文化圏に対する興味から読んだ。日本ではヤンキー的な要素が無いものは売れないっていうのが本当...続きを読むに、なんなんだろうなー……って疎外感を感じるほどだったんだけど、この本を読むと昔からの日本人もそうみたいだからもうしょうがないんだなーと。祭で踊りの輪に入れない人間のひがみである。今は各地で盛んなYOSAKOIなんか完璧にヤンキー文化。ハレの日の彼らはいつだってとても楽しそうだ。 白洲次郎も坂本龍馬と同じくヤンキー的文化圏の人だという指摘になんか納得してしまった。ヤンキー(=マジョリティ)は「実績より生き様」の偉人が好き。だから一時期のあの謎ブーム。なるほど。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析(角川文庫)
新刊情報をお知らせします。
斎藤環
フォロー機能について
「角川文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
いじめ加害者にどう対応するか 処罰と被害者優先のケア
試し読み
いのっちの手紙
おたく神経サナトリウム
改訂版 社会的ひきこもり
関係する女 所有する男
ケアする対話 この世界を自由にするポリフォニック・ダイアローグ
激論! ひきこもり
現代社会とメンタルヘルス 包摂と排除
「斎藤環」のこれもおすすめ一覧へ
▲世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析 ページトップヘ