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高さ100メートルの巨大な鉄柱が支える小さな甲板の上に、“会社”は建っていた。語り手の従業者はそこで日々、異様な有機生命体を素材に商品を手作りする。雇用主である社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。甲板上とそれを取り巻く泥土の海だけが語り手の世界であり、そして日々の勤めは平穏ではない――第2回創元SF短編賞受賞の表題作にはじまる全4編。奇怪な造語に彩られた、誰も見たことのない異形の未来が読者の前に立ち現れる。デビュー作ながら第34回日本SF大賞を受賞した、現代SFの到達点にして世界水準の傑作!創元SF文庫収録に際し、著者によるイラストを5点追加。/本文イラスト=酉島伝法、解説=大森望(本電子書籍は、『皆勤の徒』(創元SF文庫 2015年7月初版発行)を電子書籍化したものです。)
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年01月27日
異形の未来世界を描く連作短編集。とにかく漢字の造語に圧倒される。見た目、発音、文字自身の持つ意味が混然となって新たに作り上げられた「言葉」として頭に入ってくらくらする。絵にしてしまえば(本には作者自身の手による挿絵があるが)ペクシンスキーやギーガー、弐瓶勉らの描く世界の延長線上にあるものなだろうと貧...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月08日
とてもとても面白かったのだけれど、自分の想像力の浅さでは3割くらいしか理解できなかった。しかし面白かった。なんだこれ。でろっでろでずるっずるでぐっちゃぐちゃのスプラッタっぽい謎生物たちの跋扈する圧倒的な世界観。確かに円城さんが帯でいう“人類にはまだ早い系作家”だった。
収録4編中では「洞の街」が一番...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月30日
凄かった。いまは存在しない、でもいまとは独立でもない、そんな概念、存在で一冊の本が埋め尽くされていた。馴染みのない概念が多すぎてとにかく読むのに骨が折れた。でも、ここに一つの世界があるように思えて、まずはようやく一回通読することができた。積んでいるものを進めたいけれど、早いうちに二回目を読まないとい...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月01日
全然意味がわからなかった。
解説を書いている人はなんでそんなに意味がわかっているのか。
意味がわからないなりに楽しく読めた。
なんというか、グルーヴ感だけで楽しい。
意味やストーリーを理解しようとするのでなく、変なものを読むことそのものを楽しむ感じ。
その意味ではヌーヴォーロマンの作品を読んでいる...続きを読む
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