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「我々は世界の終末に備えています」そう主張する団体により建造されたアルカディアマンション。そこでは働かずとも生活が保障され、ただ娯楽を消費すればいいと言うが……創作のために体の一部を削ぎ落とした男の旅路「クロージング・タイム」、大気汚染下でバイクに乗りたい男と彼に片思いをする不器用な少女の物語「ラヴィン・ユー」など、鬼才が繊細な筆致で問いかける、閉塞した天国と開放的な煉獄での終末のかたち。
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Posted by ブクログ
これはわりと好きだ。SFなのに(?)読みやすい。 某書店のSFフェアで買ったのだったか。ポップから作品への思いがあふれていて、書いた文庫担当の人と友達になりたい笑 「世界の終末に備える」と嘯く輩たちが建てるアルカディアマンション。そこでは一切の労働をしなくてもよい。一見楽園のようなその場所で、描かれ...続きを読むる男女の物語。4つの中編と幕間劇で構成されている。幕間劇の方が僕は好きで、そこでは世界がどう構成されていくかを描く。 どの中編も実は恋愛小説で、その辺も個人的には好きだった。滅びゆく世界で変わらない愛ってね。
めちゃめちゃ面白くて一気に読みました!これは聖書がベースです。世界の終わりが近付いている世界。世界を終わらせようとしている世界。配置されているもの全てに意味があってめちゃめちゃよかった!オッドアイの御園一族。御園は神に捧げる作物を作る畑。御園洛音とアルバドル・フーリーは実の兄妹で夫婦。アダムとイブ…...続きを読むなのか。リリスかも。最初の二人からはじまってオッドアイの一族が方舟のなかで外でどんな風に交わっていくかが何百年にも渡って書かれている。なんて広大なんだろう。面白すぎた。久々にスゴく好きなSF作品にあたった。日本にもこんな面白い作品書くSF作家いたんやなーと。哲学的でもある。ワタシは作品には隠れてても見えててもいいから、哲学がないとダメだと思ってるから。これは自分の勝手な言い分ですが。
何もしなくても安全に暮らしていける管理されたシェルターマンション社会の出来事を、色々な時系列で切り取ったような短編集?長編? 各パートの視点キャラクターたちに共通する「泥臭さ」みたいなものが、世界観にがっちり嵌まってて良いなって思った。 マンション住民側は自己実現欲求だったり片思いだったりで思い悩む...続きを読む場面が目立つ一方で、黎明期の人達や外側の人を描いたパートは妙にカラッとしてたりして、その対比も好きだなぁ。リアリティ。 ダラダラ何もしなくても生かされる側の凡人と、損してるって自覚してても働いちゃう変わり者、そんな理想郷のような環境を拒んで反抗する勢力。 自分がこの世界の住人だったらどの立場になりたがるのかな……とか、読後に考えてみるのも楽しい(楽しいか??)
虚無主義的ですらない虚無的な終わりがよかった。全体はそれとして、細かい部分でいろいろと気に入るところが多くて楽しい小説だった
理想郷ともいえるコミュニティを中心にした数世代にわたる連作短篇集。語り部が、本人だったり、その孫だったり、あるいは曾祖母だったりと、時間の並びが輻輳して分かりづらさはあるけど、人の繋がりや歴史ってのはそんなものだろう。ポジティブだったりペシミスティックだったりする登場人物達が個性的でかなり面白かった...続きを読む。
わりと面白かった。 働かなくて良い世界、働かなくても生きていける、生きることができる世界。 なんとなく理想のような、でも何も目的もなくなってしまうような、そんな世界でのお話。 なんとなく、各話の登場人物の関連性が見えつつも、きちんと解説されるわけでもなく、想像任されたのだろうけれど、この書き方なら明...続きを読む確にして欲しかった、と思った。 150923
作者お得意の皮肉混じりな哲学を随所に散りばめつつSFガジェットも盛り込んで描かれた神話といった読み味。キャラの言動が激しくクッセエ癖にキャラクターたちがかわいくて最後に近づくにつれて泣けてくるし笑えてくるの、江波光則なんだよなぁ……
正直、めちゃくちゃ評価に困る1冊。世界の終末に備えたシェルター的存在のマンションに引きこもった人間たちを主軸に置いたストーリーから、ノアの箱舟的な要素を強く感じる。マンションの中では労働も必要なく、ただ娯楽を消費しさえすれば良いという設定も偽りのユートピア感があって良い。 ただし、自分はそこまで惹...続きを読むかれなかった…。ひょっとしたら物語に隠されたメタファーに気づけないと楽しめないタイプの本かもしれない。
SF。ディストピア。終末。 連作短編集のような、長編のような。 アルカディア・マンション内の描写は、J・G・バラード『ハイ・ライズ』っぽい印象を受けた。 イマイチだなと思いながら読んでいたが、最終話「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」の結末と、エピローグ的な5章の読後感が良く、評価アップ。
面白かったです。御園一族は一体何人いて、この人は何代目なんだろう…というところは混乱しましたが。ここまで世界が壊れても、意外と人間は滅びないのかもしれないと思わされます。でも何もしないでただ娯楽を消費する人生はわたしは無理だな…例えそれが底辺であっても。それともこんな世界になったら適応するのかな…も...続きを読むやもや考えました。世界の終末に備える。ラストの一行がとても好きでした。
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