ママに乾杯

まさき輝

母親を亡くし男手ひとつで育ててくれた定年まぎわの父親が連れてきた再婚相手は、ド派手なグラマラス・ビューティ！しかも自分と同い年！そのうえ妊娠6ヵ月～？というショックで気を失った友美。警察官の夫はプライバシーの侵害だからと協力してくれないけれど、どうせ騙されてるに決まってるじゃない。「絶対バケの皮をはがしてやる！」娘としての権利を行使し調査を開始したが、ナゾは深まるばかりで――。父と娘を中心に幸せな“家族”のかたちを描くヒューマン・ラブコメディ！

• カテゴリ: 少女・女性マンガ
• ジャンル: 女性マンガ
• 出版社: 双葉社/秋水社
• 掲載誌・レーベル: ロマンス宣言
• 電子版発売日: 2015年07月01日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 28MB

[G · ★★★★★]

まさき輝先生、好き。

先生の作品の中ではシリアス物とラブストーリー物と分かれていますが、今回のは楽しく読めるラブストーリーでした。

1話目は警官の夫と2人の一人娘がいる主婦で、ヒロインは幼い頃に母親を亡くしてから父親が愛情込めて育ててきたので、娘としてのヒロインはそんな父親の背中を見て育ったから親子の絆は強いと感じていたけれど、このたび父親から突然再婚すると言われてしかも相手はアラサーの美女で娘の自分とは同年代。
娘としては見た目も普通な父親と若い美女が結婚となると父親は騙されているのでは？！と思い、頑なに反対する。
ラストは良かったです。

2話目は5年前に、頼り甲斐のある夫が仕事先で突然の事故で亡くなってしまい、2人の子供を抱えてスーパーで社員として働いている。
この家庭にほぼ入り浸り状態の年下の青年の和君。
和君は実は亡夫の元同僚で、夫はその場に居た同僚達を庇って亡くなったのもあったので和君は何かにつけて家族と会っていた。
子供たちも和君に懐きすぎていて「パパになってくれないかなぁ…？」と思っているのを知っている母親も複雑な心情で。
そんな時、和君は若い女性とのデートの約束をしたようで、ヒロインとしては嬉しいような寂しいような。
子供たちもこれからはウチには来れなくなっチャうの？と寂しげ。
和君もヒロインのことが好きだけど、亡くなった先輩の奥さんだから…と気持ちを封印して泣く泣く他の子とデートを。

この作品は子供たちが可愛かったし、和君もヒロインもお互いを意識しないようにとわざとすれ違ったりと、読んでいて切なかったです。
和君の彼女もヒロインにとっては嫌な女だったけど、この彼女もある意味かわいそうでした。

＃切ない ＃じれったい