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Posted by ブクログ 2019年06月23日
井伊直虎(香)と16世紀後半の井伊谷の激動の歴史を辿った時代小説。本作が作者の初の本格時代小説ということに驚かされるほど完成度が高い。
タイトルの「剣と紅」。女性でありながら「生涯たった1度の紅だった」ことに冒頭で触れ、途中でも効果的に「紅」を登場させることで、香という人物の、井伊家存続と井伊谷...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年02月01日
剣ももたず、紅も刷かず。
香が魅力的なのは、男としての武力、女として嫁ぎ子を産むこと、どちらも選ばずに生きたこと。
史料が少ないと思われる題材を、ファンタジー要素や伊那の女性きぬの視点を交えて豊かに丁寧に描いた作品。
全編シリアスながら、合間に入る直政と家康の会話はユーモラスで楽しい。
権力や野...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月01日
そもそも井伊家の運命そのものが数奇である。今川と徳川の狭間に揺れ、目付家老の陰謀で男系根絶の危機に陥る。戦国の動乱の中、その井伊家を守った直虎の生涯は、まさに「剣を持たぬ女の戦」という表現にふさわしい。次郎法師として黄泉の力を持ち、実は家康も信玄も、彼女に命運を握られていた。読み終わったとき、直虎に...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月14日
剣と紅、男女を象徴するどちらも持たずに生きた井伊直虎の一生。大河を見ていた為、登場人物は全て彼らのイメージで読んだ。
井伊家存続のため、奔走した人かと思っていたけどそのために振り回され続けた人だった。幸せでなかったとは思わないけど、辛いことも多かっただろうな。
女の一生を使う道具で見る手法は珍しく...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月27日
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ー生涯、ただ一度の紅であった。
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おんな城主直虎という大河ドラマが好きで、ドラマが終わった頃に買った本。ドラマでの直虎、鶴(政次)、亀(直親)のバランスとドラマでのオリジナルの龍雲丸が好きだった。この本では新たにきぬがキーパーソンとなっててきぬ目線での語りに直虎の生き様が描かれている。
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女...続きを読む
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