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突然ですが、問題です。「17.5℃の気温が20℃下がった。現在は何℃?」 恐らく多くの読者は、「マイナス2.5℃に決まっているじゃないか」とすんなり答えることでしょう。ところがドイツでは、この負の計算を間違える人が結構います。おつりの暗算ができず、レジで四苦八苦する人もいます。ドイツ人の頭が悪い訳ではありません。日本人の教養が高すぎるのです。本書はドイツ在住30年、『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』などのベストセラーを持つ著者が日独の教育を比較した意欲作です。ドイツで3人の娘を育て上げた著者は、子育て中「日本ではこんなことあり得ない」とため息をつくこともしばしば。「日本の初等教育は世界一」と断言します。ただ大学教育やビジネスの場になると、海外の人と比べて見劣りしてしまうことが多いのも事実です。素晴らしい初等教育のそのあとが、うまく続いていないのではないか。そんな問題提起もされています。これからはますます外国との交流が盛んになっていきます。国際交流を成功させるには、まず互いの違いを知ること。そして自国に誇りを持つこと。本書はその一助になるでしょう。
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年06月26日
簡単な文章で書かれているし、面白い内容なのであっという間に読めました。
有名なテレビ番組で日本に来る外国人(主に欧米人)についていく企画があるけど、どう考えてもバリバリ仕事している年代、もしくは学生の分際でどうして何週間も外国をウロウロできるものなのか不思議で仕方なかったけど、少なくともドイツでは社...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月24日
題は限定的だが、日本とドイツの文化差を対照した本。
教育面では、日本は初等教育で知識や計算手法を教え込むことに優れるが、子供に考えさせるところが抜け落ちていることを指摘する。ドイツは初等教育四年の後に三つのコースに分かれるが、そのどこからも抜け落ちてしまう子供のセーフティーネットが欠けているという問...続きを読む
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