心

550円 (税込)

2pt

3.6

「人はなぜ生まれ、死んでいくのでしょうか」青年は深い悩みを抱えてわたしの前に現れた。一瞬、わたしは息をのみ、思わずあの子の名前を口走りそうになった――。親友の死に直面することで生きる意味を見失った学生と、ある哀しみを胸に秘めた先生。ふたりの濃やかな交流を通して描く、喪失と再生の物語。夏目漱石永遠の名作をモチーフに、自らを重ねて書き上げたベストセラー。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年10月03日

    3.11の震災を経験し、ライフセービングで遺体の引き上げのボランティアをした青年の、生きるとは、死とはまた僕って何を深く問い詰めた本。
     それでも生きろと励ましている本。姜尚中氏が息子を自死で失いながら息子へのオマージュにした本。

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    Posted by ブクログ 2019年05月19日

    どう生きるか、死とは何か。

    最初、青年がちょっと面倒な若者だなと思ってしまったのですが、先生が丁寧に対応していくうちに、私も少しずつ親しみを覚えた。
    本当に「真面目」なんだと思う。

    最後に「受け入れる」という先生の言葉に、本当にそうだなと感じた。ただ、若い頃はこの「受け入れる」が難しい。
    苦しい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月18日

    「死」とはなんだろう? という問いに対する著者の思いを小説仕立てにしたもの。何に期待するのかによって印象は違うと思うけど、問わずにいれない問があり、それをこうした形にしておきたかったのだろうと思う。東日本大震災も描かれているけど、不愉快な感じはなかった。

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    Posted by ブクログ 2016年12月10日

    この本の存在を知った時、自分は疲れていたのかも知れない。それでも、死の事を考える程ではなかった。ただ、状態を言葉に変換できず、だからこそ行動にも繋がらず、モヤモヤとした嫌悪感を抱えたまま、救いを求めていた。本を読む事が救いであり、その世界から、また新たに姜尚中の心という本を知った。佐藤優の本だったと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月30日

    著者自身がモデルと思われる大学教授の「わたし」が、西山直広(にしやま・なおひろ)という大学生から手紙を授かります。そこには、友人の恋を踏みにじったのではないかという彼の悩みが綴られていました。「わたし」は彼の真剣な悩みに向き合いながら、現代の日本が直面している問題と、その中で苦しみながらも前を向いて...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年03月15日

    著者の身の回りに起こった題材をもとにした小説。
    終盤はいささか青臭い青年の主張だが、震災が絡んでいるだけに真実味がある。
    生きる悲しみ、死ぬ寂しさに迫る。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年09月06日

    わたしは箱の中にしまってあった青春の遺留品を一つひとつ確認するように、思い出の本をよんでいった まるごと受け入れることです 「生きとし生けるもの、末永く元気で」と最後の言葉を残して、自ら死んでいった息子のを思い、この物語を書いたと思う

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