ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち

ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち

770円 (税込)

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二〇一四年春、北関東で当時一七歳の少年による強盗殺人事件が起きた。少年は一一歳から学校に通えず、一家で各所を転々としながらホームレス生活をつづける「居所不明児童」だった…。虐待、貧困、家庭崩壊などが原因で、ある日突然行方がわからなくなる子どもたち。半世紀のあいだに、累計二万四〇〇〇人もの小中学生が学校や地域から「消えて」いる。なぜ子どもの所在が不明になるのか。どうして行政は無策なのか。子どもを救う有効な手立てはあるのか。社会問題化しつつある「消えた子ども」の実態を追う驚愕のレポート。

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ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    担任の先生など、当該児童と密接に関わっている(いた)人の中には所在不明児童がどうしているのか真剣に調査し、関わろうとする人もいるが、それ以外の人・担当者はプライバシーなどを理由に「臭いものにふた」で終わらせてしまう。
    そもそも所在不明児童には親身に関わってくれる大人が存在するケースが少ないのであり、

    0
    2015年08月13日

    Posted by ブクログ

    2014年、17歳の少年が実の祖父母を殺害する事件が起きた。その後の裁判で、少年は11歳から学校に通ったことがなく、家族でホームレスとなり、居所を転々としていたことが明らかになる。

    義務教育であるはずの小中学校で、突然、児童が学校に通わなくなり、住民票の住所からもいなくなってしまう。そんな「居所不

    0
    2015年06月17日

    Posted by ブクログ

    383人。2014年の居所不明児童の人数である。1961年から2014年
    までの累計では約24,000人になる。

    神奈川県厚木市で白骨化した男児の遺体が発見された事件が
    あった。両親は離婚し、父親が男児を引き取ったが週に数回、
    コンビニの弁当やパンを置いて来るだけで、育児を放棄した。

    0
    2017年08月21日

    Posted by ブクログ

     親の育児放棄や虐待などのために、住民登録がなく就学せず所在も不明の「居所不明児童」の実態を追ったノンフィクション。全面にわたって著者の「もどかしさ」が伝わる。親の幼稚さや関係者の怠慢への批判は厳しいが、他方でこの問題が小手先の対症療法でどうすることもできない現代社会の構造的矛盾の集約点であることも

    0
    2016年07月05日

    Posted by ブクログ

    切り込みが甘い。
    国家権力に対し、今後のジャーナリスト人生を考えたとき、ある程度仕方なく、突っ込めないのはわかるが、、、
    もっと厳しく指摘して欲しかった。
    みながどうしょうも無い職員ではない。
    ほんの一部であろうけど、教員、児相、福祉事務所職員はガンバっている。

    さて、お上には、制度や財源手当に深

    0
    2015年08月09日

    Posted by ブクログ

    家庭・教育問題、児童虐待、などをテーマに
    綿密で豊富な取材実績を誇るジャーナリスト、石川結貴さんの新刊です。
    sashaさんが既に素敵なレポを書かれています。

    居るはずなのに学校にも来ないし、
    住民票にある住所にも住んでいないという、
    居所不明児童について、実際に起こった事件を追い、
    複雑な家庭事

    0
    2017年11月09日

    Posted by ブクログ

    居所がわからない子どもが少なくないことを知り驚いた。
    居所不明児童が楽しく平和に過ごせているとは思えない。
    本に出てきた児童は、祖父母を殺してしまったのだが、背景を知ると児童に罪はないのでは? という気持ちさえする。

    児童相談所、学校、どこも忙しすぎて、なかなか一人の児童にかかりっきりになれない。

    0
    2015年06月26日

    Posted by ブクログ

    プライバシーや人権への配慮が叫ばれる社会で,声を上げることのできない子供たちをどう発見し助け出すのか。行政介入の難しさがもどかしい。
    中心として描かれる少年のケースが印象に残る。貧困の中,実母とその愛人に支配され,小学校にも通えなくなり,野宿を含め居所を転々とした少年。産まれた赤ん坊の世話や金策を押

    0
    2015年05月19日

    Posted by ブクログ

    約2万4000人。

    これは、1961年から2014年までの54年分の居所不明者の累計数である。ちなみに2014年の居所不明者数は383人である。この人数をどう捉えるかは人によって異なるだろうが、決して少ないとはいえない。またこの統計上の数字には計上されていない事例も数多くあるものと思われる。本書に

    0
    2015年04月24日

    Posted by ブクログ

    平成27年5月1日現在居所不明者は全国で2900人を越え、その中に300名の子どもがいるという。住民票があるが学校に来ていない児童が居る。何かの理由で居なくなっているのだが、居場所を突き止めることは不可能。そういう児童は虐待、事件に巻き込まれていることが予想される。事件から救うにはどうしたらよいのか

    0
    2015年08月09日

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