忘れゆく男

忘れゆく男

1,210円 (税込)

6pt

3.8

ここはどこだ、なぜ自分は家ではなくここにいる? 重度の認知症のケアをする施設に入ったトーモッド。孤独な彼のもとを元刑事フィンが訪れる。フィンはトーモッドの娘の元恋人だった。その頃、泥炭地からは身元不明の遺体が発見されていた。被害者はトーモッドの血縁関係者だという。フィンは事件を調べ始めるが、明らかになったのは、家族も知らないトーモッドの秘密だった……忘れゆく男の記憶と想いをめぐるミステリ。

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忘れゆく男 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    ここはどこだ、なぜ自分は家ではなくここにいる?重度の認知症のケアをする施設に入ったトーモッド。孤独な彼のもとを元刑事フィンが訪れる。フィンはトーモッドの娘の元恋人だった。その頃、泥炭地からは身元不明の遺体が発見されていた。被害者はトーモッドの血縁関係者だという。フィンは事件を調べ始めるが、明らかにな

    0
    2016年04月11日

    Posted by ブクログ

    重度の認知症である男は殺人を犯したのか。そして殺されたのは誰なのか。
    一人の男の過去を幾たりもの人々の言葉が浮かび上がらせていく。
    静かに語られる島の風景と相まって重く、暗く。そして辛く。
    こういうミステリ、たまらなく好きだ。
    前作より物語もその語り口もよくなっていると思う。三部作ということなので次

    0
    2015年11月06日

    Posted by ブクログ

    さよなら、ブラックハウスはフィンの青春時代の
    回顧、本作はフィンの初恋の少女の父親が隠した
    壮絶な人生の回顧。
    認知症による現在の混乱、苛立ちと、
    語られることのない記憶に焼きついた秘密の過去が
    哀愁を帯びて、静かにつづられている。
    三部作の最後の作品が待ち遠しい。

    0
    2015年04月22日

    Posted by ブクログ

    なんかもうめちゃ趣あっていい感じ。
    訳者の方も書いてはるけど、終盤のセリフがこの作品のテーマそのものやろ、グッときた。

    0
    2015年03月25日

    Posted by ブクログ

    なんとも切ない……
    すべての真相を知る男の頭の中は、何もかもを忘れゆく運命にあって。
    けれど、過酷ながらも瑞々しい若かりし頃の記憶は鮮明で。その現在と記憶が交互に描写され、哀切感がよりいっそう増す。
    人は過去を積み重ねていくイキモノなのだな……と今更ながら。
    事件の真相云々より、男の生き様そのものが

    0
    2015年04月30日

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