二つの山河

二つの山河

509円 (税込)

2pt

【第111回直木賞受賞作】

かれらも祖国のために戦ったのだから――。
大正初め、徳島のドイツ人俘虜収容所で例のない寛容な処遇がなされ、日本人市民と俘虜との交歓が実現した。真のサムライと讃えられた所長・松江豊寿の生涯を通して、国境を越える友愛を描いた「二つの山河」ほか、二篇収録。

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二つの山河 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年09月08日

    第1次世界大戦後、日本は中国のドイツ占領地を侵略し、多くのドイツ軍人を俘虜にした。俘虜たちは日本各地に収容された。その中で徳島県の板東収容所は俘虜への寛大な対応をしたことで、現在でも日独友好のシンボルとなり、跡地は「日本ドイツ村」として残されている。

    その収容所所長、松江豊寿が主人公。なぜ、彼は俘...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月08日

    こんなに心暖かくなる歴史小説は読んだことがない。かくなる軍人が存在し、西独においても敬慕の念を抱いて語られたことが誇らしい。

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    Posted by ブクログ 2024年04月08日

    「真のサムライ」と称された会津人の松江豊寿にまつわる心温まる歴史小説。
    松江氏は、教科書レベルでは歴史の表舞台に登場しない人物かもしれないが、このような清廉で筋が通った歴史上の人物の生きざまを学ぶことは大切だと思う。
    GWに徳島鳴門市ドイツ館を訪れるつもり。
    ちなみに、このような歴史の中で、ベートー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月14日

    第111回直木賞。
    第一次大戦中の徳島県、板東俘虜収容所が舞台。ここの所長・松江豊寿は当時では珍しく、ドイツ人俘虜に友愛をもって接した。
    ドイツ人の文化・文明を尊重し、また、技術を吸収した。印刷、木工、写真、縫製などの技術のほか、パン、ハム、ビール、お菓子などの製造方法や、音楽、スポーツなどだ。収容...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月07日

    表題作。立場の違いを超えて、思いやったり気遣ったり出来るのは、上に立つ者にあってほしい美徳。
    それが大将に無かった2作目は、だから忠臣の哀しさ悔しさが描かれていて、切ない。
    一つの史実の陰にいくつの名もなき死があったろう。語り継がれることもない大偉業の虚しさが、3作目だろうか。

    あまり読み易いもの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月26日

    再読、★2.5だがおまけで。
    表題作ってテレビ番組か何かで同じことやってたこともあるのか、何と言うんでしょうか、超えていく感覚が正直無いです。他の2作も何か濃さが足りないんですよね、、直木賞?という感覚はあります。
    しかし表題作の題材は熱いものがあります、結局人間の持つ実直さの熱量は古今東西誰をも動...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月16日

    鳴門市ドイツ館に今度行こうと思うので読んだ。
    松江所長たちと俘虜ドイツ人たちとの交流。
    日本人でこんな方がいらっしゃったのだなぁと。

    淡々と記録という感じで、もっといろんな会話やエピソードが細かく書かれてたら良かったのに。小説としてはどうだろう??

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    Posted by ブクログ 2012年07月26日

    小説というより、記録って感じだったなー
    表題のは良かったけど、あとの2作はイマイチ頭に入ってこなかった。

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    Posted by ブクログ 2012年03月07日

    坂東俘虜収容所モノの二冊目。「バルトの楽園」ほどはひどくなかったが、これで直木賞なのか〜。史実を大事にする作者の姿勢はある意味好感がもてるが、フィクションでディテールをもう少しふくらませてもよかったのではないか。買って損する本ではないが、薦めるか、と言われるとちょっと微妙。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年06月16日

    幕末の会津藩士物語3篇でしょうか。

    板東俘虜収容所は、地域と一体となって繁栄して、とても楽しそうに思えました。稀なところだということがとても残念ですね。
    明治維新の特に会津藩の話は、読んでいてとても辛いです。
    時代の流れがものすごく大きくて、それが戦いの渦に流されていってしまったような、悲しい歴史...続きを読む

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