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将軍家光の異母弟として悲運の生をうけながら、忠勤と民への慈愛身をつくした、この稀有なる会津藩主の歩んだ清洌な生涯を辿る
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Posted by ブクログ
会津を旅したときにその名を知り、その功績をもっと知りたいと思い読み始めた。 史実ベースなので、エンタメではないことに注意するべき。どのような考えを持って動くかを描写しているので、自分に落とし込める要素もあるのが素晴らしいと思う。 そして会津の土壌を作った有言実行の名君の意思が、戊辰戦争や今にも受け継...続きを読むがれていることに深い感慨を受けた。
清流を泳ぐ鮎のように、始めから終わりまで清涼のなかを泳ぐように読めます。 江戸の名君と言えば、真っ先に米沢・上杉鷹山公を想い出しますが、その100年以上も前に、徳川方にこれほどの名君がいたとは知りませんでした。三代・徳川家光の腹違いの兄弟で、会津藩初代藩主。 時代考証は細部に至るまで丹念に調べられて...続きを読むおり、何より著者の保科正之に対する愛情がひしひしと感じられます。会津藩の家訓15カ条を制定し、「大君の儀、一心大切に忠勤」を第1条に定めたことから、会津藩は佐幕派となって保科正之ともども歴史から遠ざけられたようですが、足るを知り、私心なくことにあたる保科正之像はもっと知られてよいと思いました。読後は、心洗われる気分です。
面白かった。 700ページ弱のボリュームだが、自分でも信じられないほどのペースで読み終わった。正直、キモチ悪いくらいの名君ぶりで、どこまで本当なのか?という気もするが、将軍の側室がどういう手順で将軍の寝室まで行くことになるかなど、まるで見てきたかのような詳細な描写で、その時代の背景も含めて書いてくれ...続きを読むているので、リアリティーがある。 この作者の他の作品も読んでみたくなった。
NHKの番組「BS歴史館 今いてほしい!?日本を変えたリーダーたち(2)保科正之」2012.4.27を見て感動し、すぐに本屋に飛んで行きました。 本著の著者中村彰彦氏も出演されておりました。懇切に保科正之の業績を説明する一方、朝敵として認知された会津藩の祖というフィルターを通してしか昨今は語られな...続きを読むいことに静かに憤慨しておられる姿が鬼気迫っていました。 同じ出演者の黒鉄ヒロシ氏は「名君中の名君」と絶賛。 そこまで人にして言わしめる人物を丁寧に書ききった名小説です。 正之の出生こそが正之を運命付けたのであり、生涯その則を越えることなく卓越した業績を残したことがよく分かります。 会津藩主として副将軍ということは、現在に直すと福島県知事兼内閣総理大臣のようなものでしょうか。 名君中の名君、リーダー中のリーダーとは正之のほか確かに思い浮かびません。 スーパーマンと番組で誰かが言っており、まさにそのとおり。あの時代に正之なかりせば、徳川体制の崩壊はもっと早かっただろうと確信させます。 経営の一助にと思って軽く読みすすめましたが、この本は深く感銘を受けました。 会津藩の歴史をもっと深く知りたくなる出会いの本でした。
保科正之、徳川4代将軍家綱時代に活躍した、民政を重点にした政策を行った名君で、会津藩祖。あまり知られていない殿様だが、現代の政治家、特に首相や大臣クラスの政治家に見習ってもらいたい人物。小説なので読みやすいのですが、約700頁とボリュームがあります。
家綱の補佐役として武断政治から文治政治への切り替わりに活躍した、ということしか日本史で学んだ記憶したなかったが、保科正之の生い立ちから、政治哲学、史実の中で実際に成し得たことを、具体的に学ぶことができた。 正之の謙虚さは、生まれの境遇や家族・周囲の人々に大切に育てられた環境に負うことが大きいと感じた...続きを読む。秀忠の側室の息子として殺される危険や、親子の関係を名乗ることができないことに対して、世を疎んだり蔑むわけでもなく、「足るを知る」現状でいられることの在り難さや感謝の気持ちを、彼の政治哲学の根幹となっている点、それを生涯にわたって貫いたところが、比類なき優れた政治家なんだと感じた。 「足るを知る」というフレーズが心に響き、今の自分に足りない謙虚さだな、と思った。
少し長かったけど、保科正之は気になる存在。 『天地明察』にも登場する賢者。 文中ところどころ、現代に通じる蘊蓄があり、 勉強になりました。
そこそこページ数がありますが、読みにくさは感じません。 会津で「負わせ高」の廃止や江戸城天守閣再建に異議申し立てるところなど、ぐっときます。 保科正之公は、清廉を体で表すような偉人だと思います。 会津藩家訓十五か条も、私はその一に非常に感銘を受けるのですが、一方で、この類稀なる名君を藩祖とした会津...続きを読む藩の末路を思うと、無念というか、物悲しい気持ちになります。
江戸時代初期、二代将軍秀忠のご落胤として生まれた幸松は、信州高遠の保科家を継ぐ。やがて異母兄である三代将軍家光に引き立てられ、幕閣に於いて重きをなすに至る。会津へ転封となった後も、名利を求めず、傲ることなく、「足るを知る」こそ君主の道とした清しい生涯を、時に熱く、時に冷静に描く著者渾身の書。
10数年ぶりに、読んだ。やはり保科正之が主人公とあって、秀忠の妻お江与が悪く書かれすぎるのが気の毒としかいいようがない。その点を除けば、本当に読み出したら止まらない作品。今回読み直して、島原の乱の際に、保科が家臣に不備な点を問いただしたり、武家諸法度のここがいけないという点を将軍家光に進言したりと感...続きを読む心しきり。 あと、高遠、山形、会津とお国替えするにしたがって、引き継ぎされていった家臣の処遇に関して、藩主としての心がけというものはこんなものだと勉強になった。
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保科正之の生涯 名君の碑
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中村彰彦
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