日本人のここがカッコイイ！

加藤恭子

やっぱり日本ってヘンな国？

ホームレスも荷物を整理、「しょうがない」と「がんばる」が共存、優しさと曖昧さ。31カ国36人の外国人が見た不思議な国・日本。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: ノンフィクション / ノンフィクション・ドキュメンタリー
• 出版社: 文藝春秋
• 掲載誌・レーベル: 文春新書
• ページ数: 256ページ
• 電子版発売日: 2015年04月24日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

36名の国籍、性別、年代の違う方々のインタビュー編。

実に励まされる一冊ではあるが、心の隅に疑問符がわかないでもない。

島国、儒教、村社会、植民地経験なし、被爆国。日本人の心根や性質を形作る素地は、このようなところだろうか。

3.11東日本大地震、福島原発が起きた際の、パニックに陥らず、整然と粛々とした様子が世界でも評価をされている。世界の称賛は有難く思うが、どうもその評価が過大というか、いや、喜ばしいんだけども。
和をもって貴しとなすってのが、根底にあるとも思うのだが、どこか物事に対して、受け入れる寛容さというより、諦めに近い不感症である側面もあるような気がする。

とは言え、本書で語られるような、日本、日本人が持つ美徳を存分に活かしたいものである。

中々良い一冊でした。