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Posted by ブクログ 2023年05月21日
激甘の父親の本を読んだ後は、激辛の母親…
読むの辛かった…けど、にんじんが本当に健気で冷静で思慮深くて。今すぐ助け出しに行きたくなるけど、ちょくちょくと入る隠喩やにんじん自体の考え方が素敵すぎて。
そして一編あたりが短いのも助かる…見てられないよ。
じわじわと自立、成長する人参のほんの一部分を垣間見...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月29日
すばらしかった。名作と評判だったので読んでみました。
最初あまりに主人公が家族にいじめられるので、
知的障害があるのかとか、ものすごい人格に問題があるとか理由があるのかとおもったら、何もない。
兄や姉、たまに父親とは一対一だと普通に接しているし、愛情を感じる。
主人公に悲しさを感じた時、時々現れる残...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月30日
にんじんって大人が考えてることがわかってしまう非常に切れ者な少年であると思う。先回りして色々なことをするから。でも、そんな風に行動するのも家での扱いのせいで自然と身についた自分を防御する方法なのかなって思うとすごく胸が痛い。ひねくれ者の少年だけど、誰よりも愛に飢えている感じがあってそこがまたいじらし...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月25日
にんじんへの、母親からの精神的虐待はすごい。
ときどき優しさをみせる辺りがいやらしい。
にんじんは、といえば子供らしくズルをしたり、嘘をついたりしながらも、強く逞しく日々を過ごしている。
その成長する姿に痛ましさと、愛おしさを同時に感じる。短編集のようでありながら、巧みな構成に沿って描かれているとこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月18日
ジュール・ルナール『にんじん』新潮文庫
はじめの方は、読み進めれば進めるほどに憤りや嫌悪感、不快感が募るばかりだった。
一言で片付けるなら、かわいそうなにんじん。
しかし、話が進むにつれて、段々とお母さんの方がかわいそうに思えてくる。
なぜなら、お母さんは誰にも好かれていないからだ。
一方...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月27日
初めてのフランス文学。
原宿ブックカフェで紹介されて気になってた。内容がまあ凄まじい。そして本の中にも挿絵があって可愛い!
赤毛のにんじんが母親に虐待されるんだけど、重苦しくなくユーモラスな話。可哀想って思うけど笑える変な感じ。
文化の違いで理解し難いとこもあるけど、テンポ良くて読みやすかったで...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月19日
にんじん―。髪の毛が赤くてそばかすだけらけのルピック家の三番目の男の子はみんなからそう呼ばれている。あだなをつけたのはお母さんだ―。
原作は1894年の出版。村田沙耶香sanが小学生の時に読んで、「最後まで絶望的であることにすごく救われた」と紹介されていることを知り、手に取りました。
冒頭から母...続きを読む
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