誰をも少し好きになる日 眼めくり忘備録

誰をも少し好きになる日 眼めくり忘備録

1,629円 (税込)

8pt

4.3

晴れの日はカメラを持って40年通い続けている浅草の街へ。雨の日は家で作業をしながら、記憶をさかのぼり、生まれ故郷や、異国の人々との出会いと別れに思いを馳せる……。市井の人々を撮ったポートレイトで世界的な評価を受ける写真家である著者が、その透徹した感性と文章で綴る珠玉のエッセイ集。

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誰をも少し好きになる日 眼めくり忘備録 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    もらいものだが、「エッセイ+写真かー、あんまり合わないな―、気が向いたら読むか」と思っていたのだがちょっと読み始めると止まらなくなってしまった。
    それほど、写真家がついでに文章書いてみた、というレベルではないほどの読み応えがある文章。
    写真自体も文章中では「写真なんて誰でも撮れる」的なことを書いてい

    0
    2017年04月09日

    Posted by ブクログ

    魚を突くモリのことを「ヤス」と呼び、家の陰辺りから突然出現してちょろちょろっとすぐ隠れてしまうトカゲやヤモリのことを「カナチョロ」と言う。
    著者の、数十年前の日本や現代のインド、昭和から今に至る下町や自宅の茶の間までという極めて広範囲な時間と空間に跨る回想と写真作品は、見過ごされがちな者たちや、愛

    0
    2015年05月02日

    Posted by ブクログ

    一番印象に残ったのは、たくさん衣装を持ったお姐さんこと「浅草のジェルソミーナ」、そして番外編として再び登場する「一番多く写真を撮らせてもらったひと」のさくらさんだ。
    浅草寺の境内にある歌碑の近くに一人佇む年老いた娼婦を、なんと20年以上も同じ構図、同じ場所、同じ光で撮りつづけ、短いセンテンスを繋げて

    0
    2023年03月25日

    Posted by ブクログ

    鬼海さんの写真に写っている人たちは、少しもおしゃれじゃない。 見た目にすぐだまされるわたしには不思議でならない。きれいでない人たちが、美化されたり面白がられたりせず、そのままフィルムにおさめられている。

    0
    2017年12月30日

    Posted by ブクログ

    数ページのエッセイと著者の本業である写真がセットになって章を構成している。
    海外の撮影生活と、日本での生活と、スイッチしながら描かれる様が面白く、飽きさせない。
    文章が写真家の眼となり、自身の原風景的なものまで映しているか、表現にも個性と感性が息づいているようで味わい深い。

    0
    2015年09月21日

    Posted by ブクログ

    日本にいても
    日本ではないところにいても

    春の桜の樹の下でも
    雨に振り込まれた日でも

    旅の空の下でも
    日常の暮らしの中でも

    しみじみとした情感が
    心おだやかな静謐さが
    じんわりと
    伝わってきます

    私たちの
    暮らしのすぐそばにある
    何気なく存在するものたちへの
    愛おしさが
    伝わってきます

    0
    2015年04月01日

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