なぜ時代劇は滅びるのか

なぜ時代劇は滅びるのか

660円 (税込)

3pt

『水戸黄門』も終了し、もはや瀕死の時代劇。衰退の原因は「つまらなくなったから」に他ならない。「自然体」しか演じられない役者、「いい脇役・悪役」の不在、マンネリを打破できない監督、説明ばかりの脚本、朝ドラ化する大河……いずれもが、その“戦犯”である。はたして時代劇は、「国民的エンターテインメント」として復活できるのか。長年の撮影所取材の集大成として、ありったけの想いを込めて綴る時代劇への鎮魂歌。

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なぜ時代劇は滅びるのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年01月08日

    内憂外患でゾンビと化した昨今の時代劇について、その衰退の歴史をわかりやすく記した好著。昔の時代劇って、ホントにめちゃくちゃ面白かったんだぜ(過去形になるのが悲しい)。

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    Posted by ブクログ 2015年03月27日

    熱い、熱すぎる・・・!

    著者の時代劇への溢れんばかりの想いの丈が、
    詳細かつ丁寧に綴られている良書。

    「水戸黄門」のくだりなどは、なるほど、
    と目から鱗が落ちることばかり。

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    Posted by ブクログ 2015年03月16日

    いまも細々と作られ続けられてはいますが、凋落した「時代劇」の現状に至った理由を辛過ぎる眼差しで次から次へと指摘するとともに、逆にそこから著者の「時代劇」に対する深い愛情が感じられる一冊です。
    自分もこどもの頃から時代劇は大好きでして、よく観ていた記憶があるのは大川橋蔵の『銭形平次』、東野英治郎の『水...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年11月21日

    数年前にテレビ時代劇、「水戸黄門」が最終回を迎えた。これで時代劇のレギュラーテレビ番組は全滅した。かつて「銭形平次」、「遠山の金さん」、「大岡越前」、「暴れん坊将軍」などテレビ欄を占めたこともあった時代劇は滅びつつある。なぜそんな状況になったのか。著者の分析によれば、視聴者側と製作者側の問題がある。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年11月01日

    時代劇がマンネリ化していった原因、大河ドラマが平板化していく過程、時代劇が陥っていった衰退の渦をひとつひとつ解きほぐし、唇を噛み締めながら詳述した本。論評対象が実名なのも素晴らしい。

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    Posted by ブクログ 2014年10月21日

    タイトルのとおり、時代劇衰退の要因を抉っている本。
    もう見応えのある時代劇の新作は出てこないのかもしれない。そうならないことを期待はするが。
    しかし、本書が指摘した諸問題は、時代劇だけに留まらず、現代劇にもかなりあてはまる。
    だから、最近の地上波ドラマは見る気がしないのである。

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    Posted by ブクログ 2021年10月05日

    画時代劇を考察した本。 国民的エンタメだった時代劇が瀕死の状態だという。 要因は、エンタメの多様化、制作側の甘え、表現の制約、時代考証の厳格化、役者の不在、監督の質の低下、プロデューサー脚本家の問題など。 時代劇はある意味、過去の出来事を題材にしたファンタジーなのだが、時代劇ファンは高齢化し、オタク...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月06日

     多作は「新進気鋭が腕試しをする試験場」でもあり、「粗製濫造で視聴者離れを引き起こす要因」でもあった。

     かつて全盛を極めた時代劇の凋落はいつから、なぜ始まったのか。現状に至るまでを時代劇・映画史研究家が解説する。
     1955年の時代劇映画は174本。50年代は毎年150本以上あり、1960年にも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月11日

    時代劇が滅びた原因の一つに、今の俳優の力不足を挙げているが、その中で特定の俳優の名前を挙げられて、「時代劇なのに自然体の演技をするとは何事か!」的な、事を書かれているが、実にごもっとも。小気味よい文体で楽しめました。

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    Posted by ブクログ 2016年04月17日

    水戸黄門が時代劇に果たした役割の大きさを再認知。
    もはや滅びゆくジャンルなのか…。個人的には映像の雰囲気は70年代のフィルム感が好き。

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