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Posted by ブクログ
北森鴻が亡くなって、もう半年以上経つのですね。訃報を耳にしたときは本当にショックでした。大好きだった「香菜里屋シリーズ」ももう読めない。そしてこの「佐月恭壱シリーズ」は「旗師・冬狐堂シリーズ」と同じ世界で展開される(ということは「民俗学者・蓮丈那智シリーズ」とも同じということ)、花師と絵画修復師の物語で、これも続きが気になるところなのにもう読めないのですね。
修復師の物語というと、藤田宜永の『壁画修復師』や、篠田節子の『贋作師』、細野不二彦の漫画『ギャラリーフェイク』などを思い出しますが、職業そのものが不思議な雰囲気をまとっていて心引かれる感じがします。まして、この本は主人公は花師(花屋や華道家ではない)でもあり、修復の依頼を持ち込むのは「旗師・冬狐堂シリーズ」でおなじみの宇佐見陶子なわけです。佐月恭壱が肉体的には普通の人であることもポイントです。(変にアクションが持ち込まれると気持ちが萎えちゃうときがあるので。)佐月と父の葛藤や、佐月の相棒・前畑善次朗の過去も知りたかった。本当に残念です。
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