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アメリカ海軍特殊部隊SEAL所属の狙撃手クリス・カイル。彼はイラク戦争に四度にわたり従軍して、160人の敵を仕留めた。これは米軍史上、狙撃成功の最高記録である。守られた味方からは「伝説(レジェンド)」と尊敬され、敵軍からは「悪魔」と恐れられたカイルは、はたして英雄なのか? 殺人者なのか? 本書は、そのカイルが、みずからの歩みと戦争や家族に対する想いを綴る真実の記録である。クリント・イーストウッド監督映画原作
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Posted by ブクログ
イラク戦争の最前線で狙撃手として従軍した兵士による、リアルすぎる戦記。SEALという舞台の内実や、実践時の心境や作戦上のネタを、多少の検閲を経たもののほぼそのまま記している。とにかく強烈。 敵の射殺に対する良心の呵責は一切ない、と言い切るところにまずドカン、と来た。喧嘩やいじめ?など不明な感覚も...続きを読むあり、何かと感情が揺さぶられる。兵器の解説も具体的で、日本の本ではまず記されないだろう(マニア系であるか)。 退役後、会社を興すが、まさかの結末を迎えたところもまた小説のようで、何とも言えない感覚を残す。
原書房の単行本を読みたかったのだが、映画化と同時に文庫発売をネットで見つけ、思わず発売日に本屋に買いに行った作品。ハヤカワありがとう! エリート特殊部隊の兵士としてイラク戦争に参加し、史上最高の狙撃記録を樹立し、トラウマや家庭の再生を描いた兵士のドキュメント。 ミリオタを喜ばせるだけでなく、実際...続きを読むに使用したライフルや服装、装備を丁寧に説明し解説している。 敵を殺したことよりも、戦友を救えなかったことを悔やむトラウマに苦しむ状況を述べている。 この作品が本当に優れているのは、若干の時間的ズレがあるのだが、妻の証言があり、夫婦・家庭の再生を描いたこの描写に、より深みが増している。
先に映画を見た。映画とはかなり違うが、これはこれで興味深かった。特に、派遣中と本国での心境変化や、敵、味方そして自分自身の死生観や描写が『本物』なので、本を読むことで少しだけ追体験できた…かな。
イラク戦争で活躍したスナイパーの生涯 ドキュメンタリーで多数のイラン人を射殺した男の話だが、戦争のある断面をみることからは価値はあるかも。
同名映画の原作。 ちょこちょこ心配する奥さんの回想が挟まれている。 これがアメリカで模範とされる理想の家族像の一つなのだろうか? 映画では戦場のトラウマに苦しむ姿がクローズアップされていたが、原作はそうでもない。 監督のクリント・イーストウッドは帰還兵のPTSDに関心があるらしいのでその影響でしょ...続きを読むう。 アメリカが中東で苦戦する大きな要因はイスラム教です。 平定するということは人の心を変えるということで、ある意味改宗させるのに近い。 人権意識が高まった結果、街ごと燃やすようなことができなくなり、一人一人を説得するとなると時間がかかるのです。 物理対物理なら絶対負けないアメリカが手こずるのも無理はない。
映画公開で興味を持ち購入したが、またしても映画は見なかった。安保法案の強行採決は、戦争を考えるために本書を読む良い契機を与えてくれた。テロリストがルール無用で命を奪いにくるのに、米兵は交戦規定に縛られているという現実を日本は理解しているのか? 天命と思って戦場へ行く夫と、本国で幼子と一緒に無事の帰り...続きを読むを待つ妻。家庭が崩壊に向かいつつあるときの二人の文章を読むと辛い。彼の最期がPTSDの元海兵隊員による射殺というのも遣る瀬ない。
面白かったな。 非常に淡々とした日記のような文章も、読みやすかった。 国で待っている奥さんのコメントも挿入されていて、これも効果的。 アメリカ的な正義感、敵は悪と決めつけ、罪悪感もなくゲームのように殺し続ける。自分が死ぬとは全く思っていない。 丁度どこかの大統領が広島を訪問すると決まったことが話題...続きを読むになっているが、ものすごく、いろんなことを考えさせられた。
最初は嫌悪感を持ったが、SEALの訓練内容等、通常知り得ない事を書ける範囲で書かれていて、貴重な内容だと思った。 全然関係ないけれど、いつも挫折している筋トレをもっと死ぬ気で取り組んだら絶対体型が変わるだろうと思えた。
国民性の違いなのか、共感はできませんでした。 でも軍隊っていう特殊な組織でも一般の会社、組織と変わりないんだな〜って思いました。 戦争は人をここまで変えるのになくならないのが悲しい…
クリント・イーストウッド監督映画の原作。米海軍特殊部隊SEALで100人以上の敵を殺した隊員の自伝。「敵を殺したことはみじんも後悔していない」とか、根っからの兵士なのか、軍の洗脳のなせる技なのか、このメンタルは日常的に戦争している米国のような国ならではなんですかね。平和ぼけな日本では異質に思えます。
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